弾丸のバラ - Rose in the bullet

Fenrir W. Fang

第1話 外国人

この二人が出会うことは、分厚い運命の書に予見されていた。


二つの異なる世界が、彼らのおかげで一つになった。


ビームは再び素晴らしい輝きを放つ。


古代の時計が再び時を刻み、終わりに向かっている。



***************************


--でも......これ、どんな服なんだろう?-- と、茶髪の少女は思った。

彼女の美しいライトブラウンの目は、樫の木の下の草むらに横たわっている青年の服を吟味していた。

農家や蒸気機関係に特有の生地を使ったズボンを履いていた。彼は、彼女が着ていたものと明らかに同じ、黒のシャツを持っていた。そして、とても奇妙で履き古した乗馬ブーツを履いていました。

しかし、少女が最も注目したのは、青年が腰に巻いていた不思議なベルトだった。革製で、両端には小さな鞘のようなものが縫い付けられているようだ。刀を持つには長さが足りず、ナイフを持つには幅が広かったのです。

これは何ですか?

少女は少し頭を下げて、青年のベルトに収まっていると思われる小さな金銀の部分をよく見てみた。

それは何だろうと考えた。

彼女は、眠っている若者を少し興味を持って見続け、彼の手の中にさらに信じられないものを発見した。

青年は眠っていたが、目の前に伸ばした左手には、町のロイヤルガードのポケットライフルに似た装置のようなものを持っていた。

ライフルとは違い、ほとんどが銀に近い金属でできている。少しだけ見えていたストックだけが、木でできているように見えた。

ライフルによく似ているな、と少女は思い、同じく目の前に伸ばされた青年のもう片方の手を見た。

こちらは何も掴んでいないが、数センチのところに1つ目と同じようなデバイスが置かれていた。

この銃を手にしたまま眠りにつく人はいるのだろうか。 酔っているときにこの銃で自殺しようと思ったのだろうか、と少女は考え、身を起こした。

すると、後ろから誰かが声をかけてきた。

--ジョアンちゃん

女性の声だった。

ジョアンと名付けられた茶髪の少女は、踵を返した。

--あなたはここにいた。

その声の主は金髪の女の子で、彼女に近づいてきた。彼女は黒いマントを着ていて、歩くたびに少しずつ膨らんでいきます。

--ここで何をしているの?--とブロンドの女の子に聞いてみた。

--メリーさん、大事なことはありません。それは...

ジョアンは樫の木に向かって、その下に倒れている青年を指差した。

金髪の少女、メアリーはジョアンの肩越しに、奇妙な格好をした青年を見た。

--彼は誰?--メリーは少し心配そうに尋ねた。

--わからないですね。ここで彼を見つけました」とジョアン。

--本当に知らないのですか?

--知らないと言っているのです。私はこの町を見に来たいと思っていたのですが、その途中で彼に出会いました。

メアリーは、銀色のデバイスに気付いて、もう一度その若者を見た。

--銃なのか?--メリーは警戒して尋ねた。

--声を小さくする。起こしてしまいます。

--しかし、ジョアン...彼が持っているライフルが見えませんか?彼はロイヤルガードの制服を着ていないので、おそらく役員からライフルを盗んだ犯罪者でしょう。

--落ち着いてメアリー! 大げさだよ。

--Gmph...

--あれは何だったんだろう。--と、メアリーが尋ねた。

--多分、彼だと思います。きっとあなたの叫び声が聞こえたのでしょう。

--叫んでいません。

--あなたにとっては、声を荒げることと怒鳴ることは同じことなので、落ち着いてください。

--目覚めた時に犯罪者だったらどうしよう。きっと、私たちを傷つけたいと思っているはずです。

--ジョアンは人差し指と親指を立てて怪訝な顔をした。

--では、なぜロイヤルガードの制服を着ずにライフルを数丁持っているのでしょうか?彼は間違いなく、逃亡中に酔って倒れた犯罪者に違いない。

--実際には...酔っているようには見えません。酒の匂いではなく、火薬の匂いがする。

--火薬? もっとひどい!ここに落ちる前に撃っていたに違いない。

--Gmph!

若者は、かすかに何かを口走っているようだった。メアリーは少し震え始め、ジョアンは彼女の顎から手を離して、彼女の腰の右側に持っていった。

その場でジョアンは手を伸ばして、長さ20センチほどの茶色い杖を青年に向けた。底にはルビーが埋め込まれていた。

--ジョアンヌちゃん」と、メアリーはジョアンヌの右腕にしがみついていた。

--教授に電話してみよう」とジョアンが言った。酔っ払っているとは思わないが、かなり元気だとも思わない。

--どういうことでしょうか。

--怪我をしているのでは?

--え?

--私たちは彼を助けなければならない。

--見知らぬ人を助けることはできません。

--バカなことを言っていないで、教授を呼んできてください。私はここに残ります。

--でも...

--Go!

ジョアンはメアリーの手から腕を振りほどき、丘を駆け下りた。

ジョアンは数歩下がったところで、かかとが地面の何かにぶつかった。杖を降ろさずに地面に目をやると、黒い帽子を発見。

杖を指したまま精一杯しゃがみ込み、帽子を持ち上げた。今まで見てきた帽子とは異なる質感を持っていた。ベルベットのような手触りだが、体格は硬い。

そして、この帽子は、彼女が考えた。

彼女は、目の前にうつ伏せになっている青年の別の持ち物ではないかと推測した。

後ろから慌ただしい足音が聞こえてきて、大きなローブを着たがっしりとした男性を先頭に、マントを着た少年たちの大集団が彼女に近づいてきました。

--ウエルシュくん!?--その男に杖を向けて何をしているのだ。 すぐに杖を下ろしなさい。

ジョアンは彼に従った。

--申し訳ありません、サレ教授。私は予防措置をとっていました」とジョアン。

--怪我をしているとは限らないでしょう。

--わからないですね。メリーちゃんと私は彼の愚痴を聞いた。

--ブランシュくん、そうなの?--教授は金髪のメアリーを見た。

そういえば、彼が何かつぶやいているのを聞いたことがあるわ」とメアリーは悲しそうに言った。

--と言って、教授は前に出た。ウェルシュさん、お連れの方と一緒にいてください。その間に私がその方の様子を見ておきます。

--教授...

教授は、それ以上の時間を無駄にすることなく、その若者に近づいた。彼はすぐに、ライフルのようなガジェットに気付いた。しかし、彼は明らかに無気力であり、本質的にはその武器を持っていても危険ではない。

教授は少し屈んでから、片膝を芝生につけた。若者は不満を漏らしてはいなかったが、非常に弱々しく、苦しそうに息をしていた。仰向けに寝かせることにしたが、万が一、骨折していたら大変なことになるので、慎重に行った。

すると青年は、うめき声を上げて少し震えた。それを無視して、ようやく先生が彼をひっくり返し、その顔を見たとき、悲鳴をこらえるのに苦労した。

その青年の額には出血した傷があり、顔の左側の大部分が赤く染まっていた。

しかし、それだけではない。その青年は、シャツの下の胸から出血しているようだった。シャツが濡れていて、大きなシミが見えたからだ。

--ゴールくん! ブランシェくん! 馬車屋さんを呼んできて! 早くして!」。

--どうしたんですか、教授。--とホアンエ氏が尋ねた。

--今すぐ医者に連れて行かなければならない。

ジョアンナは、それ以上の時間を無駄にすることなく、自分と教授、そして第126代教育魔法使いの生徒たち全員が乗った馬車に駆け寄った。

一方、メアリーは、教授の反応にショックを受けて、その場に留まった。もう一人、肩までの黒髪の女の子が近づいてきました。彼女は腕を見られたくないかのように、揃いの黒いマントで右脇腹を覆った。

--メアリーさん、どうしたの?--と女の子に聞いてみた。

--ジョアンちゃんが怪我人を見つけたのよ」と、メリーさんは顎の下で手を合わせた。

--全ての神々に

--アビゲイル --メアリー メリーさん、誰か説明してくれませんか?

黒髪で青い目の青年がそう問いかけてきた。

--フェルディナンドさん」と黒髪の女の子が言いました。彼女の名前はアビゲイル。ジョアンさんが怪我人を見つけました。

--この場所で?とても不思議だ」とフェルディナンドは腕組みをした。噂では、近衛兵が多くの盗賊を追いかけて、武力を行使していると聞いています。

--私もそう聞いています」とメアリー。私はジョアンに気をつけるように言ったが、それでも彼女は教授に電話をかけた。これで、エクスカーションは中止せざるを得なくなった。

--すべてはあの人のために、とアビゲイルは言った。

--アビゲイル、君はいつも優しいね」とフェルディナンド少年はため息をついた。

--フェルディナンは正しかった。あなたとジョアンはとても柔らかい。最近、村で起こっていることを考慮に入れていないのです」とメアリーは言う。

--人の命は大切です。それが犯罪者でも貴族でも関係ありません。人生は価値あるもの」とアビゲイルは言いました。

--もちろん、そうですね。危険な奴でなければね」とフェルディナンドはあざ笑うように言った。

その時、ジョアンが走って戻ってきて、コーチマンの2人が追いかけてきた。メアリーは彼女に話しかけたが、彼女は全く耳を貸さなかった。

--教授、私は2人のコーチマンを連れてきました」とジョアンは言った。 教授?

サレハ教授は、若い男性の体を上にして、黒いシャツのボタンを外して傷を確認していた。若者には何もなかった。

--教授、何ですか?--とホアンエ氏が尋ねた。

--これは...とても不思議なことだ」と教授は言った。額以外は傷ついていないようだが、それでも文句を言っている。何か夢を見ているようだ。

--教授、どうしましょう?

--頭に相当な傷があるとは思えません。もしかしたら、ここで倒れた時に手に入れたかもしれない。いずれにしても、ミス・フルーヴルが対応してくれると思います。

--しかし......彼を村に連れて行ったほうがいいのでは?

--あの銃を持って連れて行くのは危険かもしれない。ロイヤルガードは、説明を待たずに彼を捕まえて、それらの仕掛けを没収することができる。私たちが知っているものとは違うので、ディーン・オールグッドに見てもらいたいのです。 この若者を馬車に乗せている間、馬車を預かっていただけませんか?

--hm... 分かった。

サレハ教授は2人の男性に、若者を運ぶのを手伝ってほしいと頼んだ。そうすると、一人一人が彼の手足を持って、教授が背中を支えながら、少年たちの視線を浴びながら、彼を馬車に乗せていった。彼らの多くは、互いに囁き合っていた。

一方、ジョアンはライフルに近づいた。彼らはただ横たわっていて、おそらく少年の指をすり抜けていったのだろう。

ジョアンは身をかがめてそれらを拾い上げた。一瞬、触るのもためらわれた。気味が悪かったのだ。

--ジョアンさん、何してるんですか?

--アビゲイルさん?--ジョアンは彼女に向き直った。

--教授はこの銃を持っていけと言っている。ディーン・オールグッドに見てもらいたいそうです。

--では、なぜ持っていかないのでしょうか。

--ただ......」ジョアンはライフルを振り返り、「嫌な予感がする」と言った。

--まあ、あなたが持っていかなくても、フェルディナンド君やメリーさんが持っていくでしょうし、彼らは決して信用できる存在ではありません。

ジョアンは無邪気に頷いた。

--その通りです」と後から言っていた。

--それでは、どうぞ。今すぐ行こう。

アビゲイルは振り返り、歩き始めた。彼女のマントは歩調に合わせてあまり膨らまず、そうならないように右脇に抱えているように見えたからだ。

一人になったジョアンは、大きく息を吸い込み、同じようにゆっくりと息を吐いた。仲間が自分を置き去りにし始めたので、急がなければならない。

彼女はその武器をしっかりと掴もうと手を伸ばしたが、あと数センチのところで手がわずかに震え始めた。

どうしたんだよ、と。ついさっきまで面白かったのに、今になってみると......。

彼は目を閉じてそうした。

ライフルを手にした瞬間、彼はある種のビジョンを見た。非常に儚く拡散した、恐ろしいものを...。

全てが濃霧で覆われていた。ジョアンは霧の中に立っていた。彼女の目の前には、彼女よりも身長が4センチほど高い若い男性が立っていた。背中を彼女に向け、頭には黒い帽子をかぶり、手にはライフルを持って地面に向けている。闘う気がないように見えた。というよりも、やるべきことをやり終えて、腕を下げているように見えた。その時、四方から爆発音のようなものが聞こえてきた。霧はさらに濃くなり、青年とその後ろのジョアンを完全に覆ってしまった。ジョアンは悲鳴を上げ、恐怖のあまり目を閉じてしまった...)

メアリー、フェルディナンド、アビゲイルは後ろを振り返った。誰もが1秒も待たずに仲間の後に駆け寄った。

ジョアンは悲鳴を上げ、少年と同じように草の上に横たわっていた。彼女は悲鳴を上げて気絶してしまった。

--ジョアンちゃん --メリーさんは、最初に手を伸ばした。

彼女は強く揺さぶったが、ジョアンは答えなかった。

--どうしたんですか?--2位のフェルディナンドは「ジョアンに何が起こったのか」と問いかけた。

--わからないですね。彼女は気絶した。

--Hurry! --アビゲイルは二人に近づき、「私たちで彼女を連れて行かなければ!」と叫んだ。

--サレハ教授に伝えなければならないこと....

--そんなことをしている場合ではない、フェルディナンド君。あなたは男でしょう?ジョアンを背負って

--でも...

--泣き言を言わないでください。いいから、やってみて」とメアリー。

フェルディナンドはしぶしぶジョアンを担ごうとしたが、彼女はライフルを両手でしっかりと持っていて、彼には難しかった。

結局、フェルディナンドをジョアンの背中に乗せることには成功したが、ライフルを彼女から離すことはできなかった。彼女を抱きかかえたまま、彼らは馬車に戻らなければならなかった。

元の場所に戻ってからも、質問はすぐに出てきた。

そして、ジョアンがベッドに横たわってから、ようやく奇妙なライフルを手放すことができた。


*******************


さて、同じ文章をスペイン語で!!!!



Estaba previsto en el grueso libro del destino que los dos se encontrarían.


Dos mundos diferentes, unidos gracias a ellos.


El haz vuelve a brillar con gran esplendor.


Un reloj antiguo vuelve a funcionar, avanzando hacia un final.



Extranjero


––Pero… ¿qué clase de vestimenta es esta? –– se preguntó la chica de cabellos castaños.

Sus bellos ojos color marrón claro escrutaban las ropas del joven tirado en el césped, debajo de un roble.

Vestía un pantalón fabricado con una tela única de los granjeros y los trabajadores de las máquinas de vapor. Tenía una camisa aparentemente igual a la que ella vestía, pero de color negro. Y calzaba unas botas de montar muy extrañas y gastadas.

No obstante, lo que más atrajo la atención de la chica fue el curioso cinturón que llevaba el joven alrededor de la cintura. Parecía estar fabricado de cuero y en ambos extremos parecía tener cosidos una especie de vainas pequeñas. No eran lo bastante largas para portar una espada y eran más anchas de lo que podría ser para un cuchillo.

¿Qué son estas cosas?

La chica agachó un poco la cabeza para ver mejor las pequeñas porciones doradas y plateadas que parecían estar encajadas en el cinturón del joven.

Se preguntó qué podrían ser aquellas cosas.

Continuó observando con cierta curiosidad al joven dormido, descubriendo algo más increíble todavía en sus manos.

El joven estaba dormido, pero en su mano izquierda, extendida al frente, sostenía alguna clase de artefacto similar a los fusiles de bolsillo de la Guardia Real del pueblo.

A diferencia de los fusiles, el artefacto estaba fabricado casi en su mayoría de una clase de metal muy parecido a la plata. Sólo la culata, la cual podía ver solo un poco, parecía estar fabricada de madera.

Se parece mucho a un fusil, pensó la chica, observando la otra mano del joven, igualmente extendida al frente.

Ésta no tenía agarrada nada, pero un artefacto igual al primero se hallaba descansando a escasos centímetros de distancia.

¿Quién se queda dormido con estos fusiles en las manos? ¿Acaso quería suicidarse con ellos estando borracho?, pensó la chica, enderezándose.

Entonces alguien la llamó desde atrás.

––¡Joanne!

Era una voz femenina.

La chica de cabellos castaños, de nombre Joanne, giró sobre sus talones.

––Con que aquí estabas.

La voz pertenecía a una chica rubia, quien se acercó hasta ella. Llevaba una capa negra que ondeó ligeramente al andar.

––¿Qué estás haciendo aquí? ––preguntó la chica rubia.

––Nada importante, Mary. Es sólo que…

Joanne se giró hacia el roble y señaló al joven que yacía debajo.

La chica rubia, Mary, miró por encima del hombro de Joanne y vio al joven de vestimentas extrañas.

––¿Quién es él? ––preguntó Mary, ligeramente preocupada.

––No lo sé. Lo encontré aquí ––dijo Joanne.

––¿Estás segura de que no sabes quién es?

––Te digo que no lo sé. Quería subir hasta aquí para mirar el pueblo y de camino me topé con él.

Mary miró una vez más al joven, percatándose de los artefactos plateados.

––¡¿Son fusiles?! ––preguntó Mary alarmada.

––Baja la voz. Lo despertarás.

––Pero Joanne… ¡¿no ves los fusiles que lleva?! No tiene uniforme de la Guardia Real. ¡Seguro es un criminal que robó esos fusiles a algún oficial!

––¡Cálmate Mary! ¡Estás exagerando!

––Gmph…

––¿Qué fue eso? ––preguntó Mary.

––Quizás fue él. Seguro que te escuchó gritar.

––Yo no grité.

––Para ti, alzar la voz y gritar es lo mismo, así que cálmate.

––No me digas que me calme. ¿Qué haremos si despierta y resulta ser un criminal? Seguro querrá hacernos daño.

––No creo siquiera que sea de por aquí ––Joanne se llevo los dedos índice y pulgar, en expresión dubitativa.

––¿Entonces por qué cargaría consigo un par de fusiles sin llevar puesto uniforme de la Guardia Real? Definitivamente debe ser un criminal que se cayó de borracho mientras escapaba.

––En realidad… parece que no está borracho. No huele a alcohol, sino a pólvora.

––¿Pólvora? ¡Eso es peor! ¡Seguro que se la pasó disparando antes de caerse aquí!

––Gmph!

El joven parecía balbucear algo débilmente. Mary comenzó a temblar un poco, mientras que Joanne apartó la mano de su barbilla y se la llevó al costado derecho de su cintura.

En el acto, Joanne extendió su mano y apuntó hacia el joven con una varita de color café, de unos veinte centímetros de largo. Ésta tenía un rubí incrustado en la parte inferior.

––Joanne… ––dijo Mary, aferrándose al brazo derecho de Joanne.

––Será mejor que llamemos al profesor ––dijo Joanne––. No creo que esté borracho, pero tampoco creo que esté del todo bien.

––¿Qué quieres decir?

––Creo que está herido.

––¿Qué?

––Tenemos que ayudarlo.

––¡¿Estás loca?! ¡No podemos ayudar a un extraño!

––No digas tonterías y ve por el profesor. Yo me quedo aquí.

––Pero…

––¡Ve!

Joanne sacudió el brazo para zafarse de Mary y ella, sin más remedio, se echó a correr cuesta abajo.

Joanne retrocedió unos cuantos pasos y su talón dio con algo en el suelo. Sin bajar la varita, dirigió su mirada al piso y descubrió un sombrero negro.

Se agachó como pudo, apuntando todavía con la varita, y levantó el sombrero. Tenía una textura diferente a los sombreros que había visto en su vida. Se sentía como el terciopelo, pero su constitución era rígida.

¿Y este sombrero?, pensó.

Dedujo que podría tratarse de otra pertenencia del joven que permanecía bocabajo delante de ella.

Una serie de pasos apresurados se escucharon desde atrás, y un grupo numeroso de chicos con capa, liderados por un hombre robusto con una gran túnica, se acercaron hasta ella.

––¡Señorita Galés! ––dijo el hombre al acercarse a Joanne––. ¿Qué está haciendo apuntando su varita sobre ese hombre? ¡Bájela de inmediato!

Joanne le obedeció.

––Le ofrezco mis disculpas, profesor Saleh. Estaba tomando precauciones ––dijo Joanne.

––La señorita Blanche me ha dicho todo. ¿Cómo sabe usted que ese hombre está herido?

––No lo sé. Mary y yo lo escuchamos quejarse.

––¿Es cierto eso, señorita Blanche? ––El profesor dirigió la mirada hacia la rubia Mary.

––Pues… escuchamos que balbuceaba algo… ––dijo Mary apenada.

––Voy a acercarme ––dijo el profesor, adelantándose al grupo––. Señorita Galés, por favor quédese con sus compañeros mientras le echo un vistazo al desconocido.

––Profesor…

El profesor, sin perder más tiempo, se acercó al joven. Enseguida notó los artilugios que parecían fusiles. No obstante, aquél estaba sumido en un aparente letargo y en esencia no era un peligro aún cuando portara esas armas.

El profesor se inclinó un poco y después plantó una rodilla en el césped. El joven no se quejaba, pero respiraba muy débilmente y con cierta dificultad. El profesor decidió ponerlo boca arriba, haciéndolo con mucho cuidado para evitar cualquier complicación por si tuviera algún hueso roto.

El joven entonces soltó un quejido y tembló un poco. Ignorando aquello, el profesor acabó por darle la vuelta y al ver su cara tuvo que reprimir un grito.

El joven tenía una herida sangrante en la frente y gran parte del lado izquierdo de su rostro estaba manchado de rojo.

Pero aquello no era todo. El joven parecía sangrar del pecho por debajo de la camisa, pues ésta estaba humedecida y una gran mancha podía observarse.

––¡Señorita Galés! ¡Señorita Blanche! ¡Vayan por el cochero! ¡Pronto!

––¿Qué ocurre, profesor? ––preguntó Joanne.

––¡Debemos llevarlo con un médico! ¡Ahora!

Sin perder más tiempo, Joanna se dio la vuelta y corrió hasta donde se hallaban los carruajes en los que ella, el profesor y el grupo entero de alumnos de la 126va generación de magos en educación habían llegado hasta esos páramos.

Mary, por otra parte, se quedó donde estaba, impactada por la reacción del profesor. Otra chica, de cabello negro y largo hasta los hombros, se acercó a ella. Cubría su costado derecho con su correspondiente capa negra como si no quisiera que alguien viera su brazo.

––Mary, ¿qué es lo que ocurre? ––preguntó la chica.

––Joanne ha encontrado a un hombre herido ––dijo Mary, juntando sus manos debajo de su barbilla.

––Por todos los Dioses…

––Abigail. Mary. ¿Alguna de ustedes podría explicarme qué sucede?

Un joven, de cabellos negros y ojos azules, había hecho aquella pregunta.

––Ferdinand ––dijo la chica de cabello negro. Abigail era su nombre––. Joanne ha encontrado a un hombre herido.

––¿En éste lugar? Es muy raro ––dijo Ferdinand, cruzándose de brazos––. He escuchado rumores de que la Guardia Real ha estado persiguiendo a muchos ladrones y que están usando la fuerza contra ellos.

––Eso mismo he escuchado yo ––dijo Mary––. Le dije a Joanne que tuviera cuidado y aun así llamó al profesor. Ahora creo que la excursión se tendrá que cancelar.

––Todo sea por el bien de ese hombre ––dijo Abigail.

––Tú siempre tan suave, Abigail ––El chico, Ferdinand, suspiró.

––Ferdinand tiene razón. Tú y Joanne son muy suaves. No tienen en cuenta las cosas que pasan últimamente en el pueblo ––dijo Mary.

––Una vida humana es valiosa. No importa si es un criminal o un noble. La vida es valiosa ––dijo Abigail.

––Claro, claro. Eso a menos que el tipo sea peligroso ––dijo Ferdinand, sonriendo burlón.

En ese momento, Joanne regresaba, corriendo igualmente, con dos de los cocheros tras ella. Mary le habló, pero no hizo caso en absoluto.

––Profesor, he traído a dos cocheros ––dijo Joanne––. ¿Profesor?

El profesor Saleh, una vez con el cuerpo del joven boca arriba, había desabotonado la negra camisa para revisar las heridas. El joven no tenía ninguna.

––¿Qué sucede, profesor? ––preguntó Joanne.

––Esto… es muy extraño ––dijo el profesor––. No parece estar herido más que en la frente, pero aun así se queja. Parece que está soñando algo.

––¿Qué debemos hacer, profesor?

––No creo que tenga una herida considerable en la cabeza. Quizás pudo hacérsela al desplomarse aquí. En todo caso, creo que la señorita Fleuvre será capaz de lidiar con ello.

––Pero… ¿no es mejor llevarlo al pueblo?

––Podría ser peligroso llevarlo al pueblo con esos fusiles. La Guardia Real podría apresarlo sin esperar ninguna explicación y confiscaría esos artilugios. No son como los que conocemos y me gustaría que el decano Allgood les eche un vistazo. ¿Podrías tomarlos por mí mientras que los cocheros y yo subimos a este joven a un carruaje?

––Ahm… Está bien.

El profesor Saleh pidió a los dos hombres que le ayudaran a cargar al joven. Una vez que lo hicieron, cada hombre tomándolo de los brazos y las piernas y con el profesor sosteniendo su espalda, lo llevaron a los carruajes de la diligencia ante la mirada de todos los chicos. Muchos de ellos cuchicheaban entre sí.

Por otro lado, Joanne se acercó a los fusiles. Estaban allí tirados solamente, seguramente deslizándose entre los dedos del muchacho.

Joanne se agachó para recogerlos. Por un momento dudó en tocar aquellas cosas siquiera. Le daban escalofríos.

––Oye, Joanne, ¿qué estás haciendo?

––¿Abigail? ––Joanne se volvió hacia ella.

––El profesor quiere que lleve estos fusiles con nosotros. Quiere que el decano Allgood los vea.

––¿Por qué no los tomas entonces?

––Es que… ––Joanne devolvió la vista hacia los fusiles––… me dan mala espina.

––Pues si no los tomas tú, seguramente los tomará Ferdinand o Mary y ellos no son precisamente confiables.

Joanne asintió inocentemente.

––Tienes razón ––dijo después.

––Venga entonces. Vámonos ahora.

Abigail se dio la media vuelta y comenzó a caminar. Su capa no ondeaba demasiado en su andar, pues parecía sostenerla del lado derecho para que no lo hiciera.

Quedando sola, Joanne respiró profundamente y exhaló igual de lento. Sus compañeros habían comenzado a dejarla atrás, por lo que debía darse prisa.

Extendió las manos, con la firme intención de tomar aquellas armas, pero a escasos centímetros comenzaron a temblarle las manos ligeramente.

¿Qué te pasa?, pensó. Hace un momento te parecían interesantes. ¡Tómalas ya!

Cerró los ojos y lo hizo.

En cuanto tuvo aquellos fusiles en las manos, tuvo una especie de visión, algo muy fugaz y difusa, horrorosa...


(Todo estaba cubierto alrededor por una densa niebla. Joanne se encontraba de pie, cubierta por aquella niebla. Delante de ella estaba un joven que la superaba en estatura por casi diez centímetros. Estaba de espaldas hacia ella, con un sombrero negro a la cabeza y con los fusiles en las manos apuntando al suelo. No parecía que fuera a combatir con ellos. Parecía más como si ya hubiera terminado de hacer lo que tenía que hacer con ellos y ahora simplemente tenía los brazos caídos. Entonces, una especie de explosiones se escucharon, provenientes de todos lados. La niebla se volvió más intensa y cubrió por completo al joven y a Joanne detrás de él. Joanne gritó y cerró los ojos, aterrada…)


Mary, Ferdinand y Abigail voltearon hacia atrás. Ninguno de ellos esperó más de un segundo y se echaron a correr en pos de su compañera.

Joanne gritó y ahora estaba tendida en el césped, igual que el muchacho. Había gritado y se desmayó.

––¡Joanne! ––llamó Mary, llegando hasta ella primero.

La sacudió con fuerza, pero Joanne no respondió.

––¿Qué sucede? ––preguntó Ferdinand, llegando el segundo––. ¿Qué le ha pasado a Joanne?

––N-no lo sé. Se desmayó.

––¡Rápido! ––exclamó Abigail, llegando hasta ellos––. ¡Debemos llevarla nosotros!

––Tenemos que avisar al profesor Saleh…

––No hay tiempo para eso, Ferdinand. Tú eres un hombre, ¿no? Carga a Joanne en tu espalda.

––Pero…

––No seas quejica. Sólo hazlo ––dijo Mary.

Ferdinand, de mala gana, intentó cargar a Joanne, pero ésta sostenía fuertemente los fusiles en sus manos, dificultándole su cometido.

Al final, lograron que Ferdinand se echara a la espalda a Joanne pero no consiguieron quitarle los fusiles. Con ella agarrándolos, tuvieron que regresar a los carruajes.

Las preguntas, una vez que regresaron al lugar del que habían venido, no se hicieron esperar.

Y no fue sino hasta que Joanne estuvo recostada en una cama que por fin pudo soltar los extraños fusiles.

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る