第31話 フリージアちゃん一家の団欒(表側)

 フリージア:

「サキお姉様!これから皆でお茶会をしますのよ!お姉様も行きましょう!」


 サキ:

「え?でも折角の一家団欒でしょ?部外者の私は遠慮した方が…」


 フリージア:

「何言っておりますの!サキお姉様は私のお姉様ですのよ!家族も一緒ではありませんか!」


 サキ:

「えっと?よろしいんですか?」


 アシュレイ:

「ああ、構わないさ。なあ?レイラ」


 レイラ:

「勿論ですわ、サキ様。宜しければわたくしにも甘えて下さっても良いのですよ?」


 サキ:

「あはは、ありがとうございます。でも気持ちだけ。この歳になると母に甘えると言うのは中々に気まずいものですので…」


 レイラ:

「あら、ならば余計にわたくしに甘えて下さいな?実の母親よりは抵抗がないのではなくて?」


 サキ:

「いえ、ですが実子のフリージアちゃんやマルクス君に悪いですので…まあ、いつか機会があればという事で」


 レイラ:

「あら、そお?残念だわ」


 サキ:

「はは」


 フリージア:

「駄目よ!お母様!サキお姉様が甘えるのも、甘えていいのも私だけだもの!」


 そう言ってフリージアは私に腕を絡めて身体を寄せる。


 レイラ:

「あらあらまあまあ」


 アシュレイ:

「ハッハッハ」


 そして、私達はフリージアちゃん一家とサロンへと赴き、メイドさん達が用意したであろう菓子を摘み摘みお茶を嗜むのであった。



 



 マルクス:

「マルが五月蝿い…」


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