第28話 夜のお話 4人前

次の日は、ラーニャの様だ。

何時もの様にリビングで寛いでいるとラーニャが寄ってきて隣にちょこんと座る。


 「ケミン様、今日は私にゃ」

「もう行くかい?」


俺は、ラーニャの頭をなでながら聞いた。

 「ん、にゃーん」

正に猫なで声で答えられた!


俺は、ラーニャをお姫様抱っこすると自室に向かう。ラーニャは、両手を首に回してしがみ付くと顔を俺に擦り付けてくる。本当に猫だな・・・


 「ケミンのお姫様抱っこ・・・」

キュリアが何か言ってるな、でも俺がお姫様抱っこできるのはラーニャしかいないからな!サイズ的に無理だ!


自室に着くと手動の自動扉で中に入る。

「ケミン様、ラーニャ様ごゆっくりお休みくださいませ」


エルフの姉妹メイド達が退出する。

「それじゃー始めるからね」


俺は、ラーニャをお姫様抱っこしたまま、寝室に向かい、ベッドにラーニャを降ろす。

 「ケミン様、服はいいにゃ?」

「大丈夫だよ、」


 「ケミン様は着衣が好きにゃ」

顔を赤くしてビキニをずらそうとする。


「違うから!ラーニャはビキニだからそのままで良いんだよ!」

ませた子猫であった!


 「これでも18歳にゃ!」


おおー!もう成人してたのか、知らなかったよ。あまりに可愛いから案件になるんじゃないかと思ったぞ。

「解ったから、じゃー始めるからじっとしててね」


俺は、ラーニャのお腹に手を当ててエナジーを少しずつ流し始める。

 「うにゃーーん」「ごろにゃーん」


あらら、木天蓼を与えた時みたいだな。


ラーニャは早かった。15分くらいエナジーを流した所で止まった。もちろん準備文様は出てない。


ラーニャはよほど気持ちよかったのか、スヤスヤ眠っている。こういう姿を見ると子供にしか見えないな。


しかし、今日も一緒かい!仕方ないかぁ・・・俺は布団をかけてやって一緒に寝たのだった。


勿論何もしませんよ!どこの聖人君子だよって感じだが・・・





今日の夜は、リビングにハニーがいる。

今日は、ハニーの晩(番)なのか。


「ハニー?今日は泊っていくの?」

俺は一応聞いてみる。

 「はいですわ、ケミン様、行きましょうか」


有無を言わさず、ハニーは俺を抱き上げる。腕が四本あるから安定感は抜群である。ぽよよんも気持ちいなぁ

自室に到着するとそのまま寝室まで連れていかれた。


俺はベッドに降ろされると、ハニーは何も言わないのに服を脱ぎ始めた。


ブラウスを脱ぐと零れ落ちそうな胸が・・・スカートも脱ぐ、白いブラとパン、ガーターベルトに虎縞のストッキング。透き通るような白い肌、然も傾国の美女である。


ハニーは、ゆっくりベッドに仰向けに寝た。

ここでやっと此のベッドの大きさの意味に気づいたよ。ハニーサイズだったんだ・・・


「それじゃー始めるからね」

俺は手をハニーのお腹に当てると少しずつエナジーを流した。


 「あぁぁ、ケミン様・・・」

ハニーは時間が掛かった、なんと6時間である、しかしここで初めて準備文様を見る事になった。


お腹に青く浮かぶ準備文様、逆三角形の中に不思議な文字が書かれている。中心に円がありその中には幾何学模様があった。


さすがにハニーも疲れたようで肩で大きく息をしている。

 「ケミン様、わたくし、これ以上は無理ですわ」


「今日はゆっくり休んでいって良いから、お疲れ様でした」

俺が布団をかけてあげるとハニーはゆっくり眼を閉じた。




次の日は、キュリアの番か?

俺がリビングで寛いでいるとキュリアが隣に来て言った。


 「今日は私よ、お姫様抱っこして!」

「いやいやいや!無茶言うなよ!サイズ的に無理だから!俺が潰れても良いの?」


 「身体強化使えば潰れないわよ!」

「そんな事でエナジー使えないよ!これからたくさん使うんだから!」


 「たくさん使う・・・仕方ないわね!行くわよ!」

俺はキュリアに引っ張られて行った・・・


子供誘拐の図になっちゃうだろー!もっとお淑やかなのが良いんだけどなぁ・・・


キュリアがピタッと止まった。

 「ケミン私を貴方の部屋まで連れて行って・・・」

あ読まれた・・・


俺はキュリアを自室に連れて行く。リビングに入るとメイド達は退出する。

 「ケミン優しくしてね・・・」


急にしおらしいな!


 「だってお淑やかが良いって・・・」

「急に変わっても駄目だろ・・・」

 「さっきのはノーカンよ」


仕方ないか・・・キュリアだし・・・

俺はキュリアの手を引き寝室に向かう。


「キュリア、服を脱いでベッドに仰向けに寝てくれる?」

キュリアは、ぱっと服を消す。魔法かよ!しかも何も着けてないし・・・


「下着くらい着けてても良かったのに」

 「もう此れで良いわよ」


俺はキュリアの横に正座するとお腹に手を当ててエナジーを流した。

 「うーーん、うーーん」


「大丈夫か?」

俺はちょっと心配になる。キュリアは他とは違い分身の肉体だからだ。


 「大丈夫よ、痛くは無いから、ただ、変な感じなのよ、お腹の中を撫でられてるような・・・」

キュリアは、40分流した所でエナジーが止まった。


「キュリア終わったよ。気分はどう?」

 「大丈夫、みんな凄かった辛かったって言ってたのにそこまでじゃ無かったわ」


「みんな辛かったって言ってたの?」

(たぶん辛いのは別の意味だと思うけど・・・)


 「言ってたけど悪い意味じゃないと思うから大丈夫よ」

 「其れより疲れたから一緒に寝ましょ」


やっぱりそうなったか・・・俺はキュリアに布団をかけて一緒に寝ることにした。

次の日の朝、窒息ブレストプレスだったのは言うまでも無かった・・・クルシイヨ!




最終日は、ベルだな、これでやっと一周終わる。

リビングにベルが居たので一応聞いてみる


「ベル、本当に俺で良いの?グーの方がイケメンだし優しそうだよ?」


 「僕はケミン君が良いんだよ、グーは良い人だけど恋愛対象じゃないかな、それに僕より可愛い男性なんて初めてだしね」


そっちかよ!


 「まあまあ、僕がケミン君を好きなのは変わらないから、其れより僕の方こそケミン君に嫌われないか心配だよ」

「其処は大丈夫だよ、とりあえず行こうか」


俺は、ベルの手を引くと自室に向かう。ベルは手をギュッと強く握って付いて来てた俯き加減で顔も赤いのだろう。


手動の自動扉で中に入る、本当に便利だよなぁ・・・

エルフメイド姉妹が挨拶をして退出すると、ベルがソファーに座って言った。


 「少しだけ話して良いかな?」

俺も隣に座り、話を聞くことにする。


「大丈夫だよ。何でも話して」

 「僕、其の・・・生前に引籠りで十六歳で死んだって話したよね?だから・・・そう言う事したことないんだよ・・・それでも大丈夫かなって・・・」


言いたいことは解った!

「気にしなくて大丈夫だよ。あのね、お腹を触ってエナジー流すだけだから、リラックスしてて貰えばいいよ」


 「え?みんな凄かったって言ってたから・・・」

だからどんな情報流してるんだよ・・・エッチなことはしていないって正確な情報流せよ・・・

 「あっ、そうなんだぁ・・・」


(それもちょっと寂しいかも・・・)


「もし服を脱ぐのも嫌だったら、お腹さえ出してくれればいいからね、お腹は直接触らないといけないんだ」

 「みんなは如何してたのかな?」


「一応、服は脱いでもらって下着姿かな、二人例外が居たけど・・・」

 「え?二人?」


「ヘディは毛皮だろ?もう一人は解ると思うけど・・・」

(やっぱりキュリアさんか)


 「解ったよ、有難う、これで安心出来たよ」

「大丈夫かな?それじゃー始めるけど?寝室に移動するよ?」


 「うん、行こう」

俺は、ふと思いベルをお姫様抱っこしてみた。おおー!ギリ出来るもんだな!


 「え?ケミン君一寸」

(え?嘘?お姫様抱っこされてる?ケミン君に?恥ずかしいよぉ)


「お嬢様、このまま運ばせていただきます」

丁寧に言って寝室に移動する


俺はベルをゆっくりベッドに降ろした。

 「吃驚したよ・・・」


「ごめん、若しかしたら出来ると思ってねギリギリだったけどね」

「それじゃー服を脱いでくれるかな?そして仰向けに寝てくれる?」


真赤になっていたベルだったが、素直に服を脱いで下着姿になる。うん可愛いな!

仰向けになったベルに俺は横に正座してお腹に手を当てて少しずつゆっくりエナジーを流す。


「痛くない?」

 「うううぅ、痛くなけど・・・」


(ケミン君の嘘つき、此れ凄いじゃないか・・・)


ベルは、何か言いたそうにこっちを見ているけど・・・可笑しな事はしてないと思うんだけどなぁ


(これ駄目かも・・・早く終わって欲しい)


ベルは一時間くらいでエナジーが流れなくなった。準備文様も無しか。

「今日は終了だよ。お疲れ様でした」

 「此れ何回やるのかな?」


「ラヴォージェは、準備文様が出来るまでって言ってたから正確な回数は解らないかな」

 「そうなんだ、ごめん、疲れて動けないや今日は一緒に寝ても良いかな?」


「うん皆そうだったから大丈夫だよ」

俺はベルに布団をかけてあげた。すると安心したように眠ってしまった。


俺も寝よう・・・


俺はジャージに着替えて布団に潜り込んだ・・・




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