愛となんとか

バブみ道日丿宮組

お題:すごい成熟 制限時間:15分

愛となんとか

 人ってここまで成長するのかと、彼女を見ると感じる。

「どうしたの? またしたいの?」

「そういうわけじゃないけど、子どもの頃と大分違うなって」

 大きければ当然そこに視線がいく。

 彼女のたわわに育ったその胸は、他と比べてもスイカとりんごぐらいの差がでてる。ありていにいえば、ぼいんぼいんだ。

「そりゃ成長するよ。揉まれてもいるしね」

「触れば大きくなるなんて迷信。その証拠に君が触った僕の胸はうんともすんとも言わない」

 その結果は歴然としてる。

 ぼいんと、ひんにゅう。それが僕と彼女の違い。

 このせいで、大分低年齢に思われ、いろんな施設に入るのに苦労してる。身分証明書は手放せない。

「ちっちゃくて可愛いと思うけど、駄目なの?」

「ダメってことはないけど……」

 ないよりはあったほうがいいだろう。

「でも、あたしと違って母乳出るよね? このこの育児にはそっちのが大事だよ」

 さする彼女のお腹は大きい。

 僕と彼女の赤ん坊がそこにいる。

「男の子だったら、ぜったい大きい方に惹かれる」

「女の子だったら、いいね」

 そういう問題だろうか。

 というか、どうして妊娠してないほうに母乳がでるようになったのか。

「効果てきめんだったね」

「……信じがたい」

 この世界では同性で子どもを作れる。

 男であっても、子宮がなくても、お腹に赤ん坊が宿る。

 そして母乳がでるようになる。

 僕と彼女はその一番の母になるエキスを飲んだ。子どもを自分で生みたいという彼女の願いから、そのあとのエキスは彼女だけが飲んだ。

 その一番ででるようになることは大変稀らしい。成分も申し分なく育児には問題はないという結果がでてる。

「こら、触るな」

「だって、母乳飲みたいし?」

 さすさすと、彼女が僕の胸を触ると、刺激によって活性化した。

「うーん、美味?」

「疑問形にされてもこっちが困る。それと母乳は一般的に微妙な味がするらしい」

 なんかの雑誌で読んだ。

「好きな人の体液なら、なんでも美味しいと思うよ」

 そうだった。

 彼女は体液と思われるものをひたすら求めてくる。それは上から下まで制限がない。

「赤ちゃんできたら、半分はあたしが飲もうかな」

 そんなにできるだろうかと、疑問に思いながら今日も生きてる。

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愛となんとか バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

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