革命人
バブみ道日丿宮組
お題:反逆のモグラ 制限時間:15分
革命人
「よう久しぶりだな?」
「そんなに経つか?」
「あぁ、彼女が死んで4年だ。革命もあれ以来進んでない」
「彼女は異端だったからな。代わりを見つけるのは難しいだろう。でも、その後を君が役目を引き取ったんだろう?」
「あぁ、彼女のやり方を見てたからな。できることはしたさ。だがーー」
「実は結ばす……か」
「わかってるじゃないか」
「だからこそ、ここにきたんだろう?」
「わかるのか」
「わからないのがおかしいじゃないか。政府の反対集団のトップがこんな閉村までやってきたんだ。それなりの理由がなければいけない」
「閉村か。お前だけしかいないからか?」
「それもあるが、村として登録されてもいないからな」
「秘境か」
「そんな大したものじゃないさ。それで、なんの用事だ?」
「なんだわかってるんじゃないのか……、お前に後を任せたい」
「組織をか? それは無理難題だな。そこらへんの人間に任せたほうが上手くいくぞ」
「そうでもないだろう。かつて勢いがあったのは彼女とお前がいた頃だ。……お前さえよければ、戻ってきてはくれないか」
「ははっ。なかなか面白いことをいうようになったじゃないか。冗談にしては大分面白い」
「冗談じゃない。真剣だ。俺は特攻部隊の隊長になった」
「……自分が死ぬから後をやれってか?」
「そうなったらな。死なないで任務を達成するのが一番いいが、政府との戦いは何が起こるかわからない」
「そうだな。街を壁で覆って人の交流を減らしたり、義務という名の鎖を死ぬまでつけたり、他にもあるがそっちのほうが詳しいか」
「あぁ、そうだ」
「本気なんだな?」
「最初からそういってる」
「そう……か。だが、途中から入ったやつをトップに入れられないだろう」
「お前の名は組織の中で広まってる。新たな大地を目指すモグラとしてな」
「かっこよくないな。そこは貴公子とか、魔王とかいろいろあるんじゃないか?」
「柔らかくなったのは、彼女の置き土産の影響もあるのだろう」
「……俺があっさりと辞めれたのもそうかもしれないな」
「お前はこんな辺境にいる人材じゃない。もっと自分を活かせ」
「生憎彼女が死んでやる気もなくなったんでな」
「そういうなら、刀ぐらい捨てておけ」
「……違いないな」
「出発は明朝だ」
「お別れか?」
「生きてれば再会できる。あとは頼んだぞ」
「……わかったよ。先に地獄で待ってろ」
革命人 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
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