ロシア……? 知らんがな

バブみ道日丿宮組

お題:ロシア式の春雨 制限時間:15分

ロシア……? 知らんがな

「これは春雨?」

「そう。だが、ただの春雨じゃない。ロシア産だ」

「いやぁさ……春雨が日本産でも、アメリカ産だろうが、春雨は春雨でしょ?」

「それはなにか? 山形リンゴ、青森りんごに味の違いがないっていいたいのか?」

「まぁ……りんごはりんごだし、甘かろうが苦かろうがりんごじゃない」

「ふーん、そうなるのかなぁ。納得はできないが今はいいとしよう」

「いいんだ」

「あぁ。今はロシア産の春雨をどうするかについて議論しよう」

「食べればいいじゃな。今日の晩ごはんで」

「そうだな。料理はどうする?」

「鍋にでもしてみる? その場合はちょっと買い出し行く必要がでてくるけど」

「まだ午前だし別に問題はないだろう。ついでにデートと洒落込もう」

「食材が温まるじゃない」

「今は冬だから、車の中にクーラーボックス入れれば大丈夫さ」

「もうさ、それってデートすることが目的じゃない?」

「ダメなのか? ついでにホテルコースまで考えてる」

「直球じゃない。春雨の話は誘い文句だったわけ?」

「今となっちゃそうなってるな。抱けると思ったら、そっちのがよくなった。俺は君が好きだし、君のきれいな肉体が好きだ」

「はいはい。あなたの性癖はどうであれ、受け身のわたしは何でも感じちゃうから」

「意識朦朧としてる君はとっても魅力があるよ。春雨が茹で上がる、そんな感じだ」

「よくわからないたとえありがとう。じゃぁ、ちょっと着替えるね」

「俺のお気に入りの下着で頼む」

「えー、ほんとどすけぇべぇ根性ね……まぁいいけどさ」

「俺は車の準備してくる。クーラーボックス2つくらいで足りるだろう」

「そんな必要ないと思うんけどね。じゃぁ、下で待ってて。すぐ行くからさ」

「あぁ待ってる」

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