メガネは正義

僕は、駅のホームのベンチに座っていた。

特に何かするわけでもなく、ベンチに座っていた。


朝7時10分

通学・通勤のため、沢山の人がホームにやってくる。


りんちゃんがいつも通りにやってきた。

その手には暗記帳が握られていた。

もうすぐテストなのかな?


それにしても何かがおかしい…


りんちゃんがかわいいのはいつも通りだ。

うん。


あ、わかった。


メガネだ!!


いつもはかけていないメガネをかけていた。

雰囲気がいつもと違って知的に見える(偏見)。


友達と一緒に勉強をしているみたいだ。


電車が到着した。

みんな電車へ乗り込んでいく。


りんちゃんは…乗り込んでない?!

やばいやばいやばいやばい。


カコーン!!

僕はその場にあった空き缶を蹴飛ばした。


音に気が付いたりんちゃんは、慌てて電車に乗り込んだ。


待っていた友達に駆け寄るとなんだか恥ずかしそうにしていた。

うん。かわいい。


メガネは正義だよね。


今日もりんちゃんにとっていい一日でありますように。

いってらっしゃい。


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