私はこの者を守る守護霊、もとい守護天使です。

一粒

今日の私の見守るべき主の姿

「先日、講演会に参加しましてね。」


「ほう。」


「インターネット上の。うんとVi。Vie。。。」

「ちょっと名前は思い出せないのですが、、。」

「オンライン講演会に参加しました。」


「最近流行っているね。」


「講演会参加後に、zoomってアプリを使ってシェア会、各々の感想を言い合う?交換する時間を持たれているんですが、、、リアル講演会と言う者は、大抵何か発したい人だけが発する訳ですよ。300人とかいる中で、7人とか。意見言える人なんて、ほんのわずかに数えられるごく少数です。」

「ですがね、オンラインになったら、ごく少数のグループに分けられて、発言したくなくても発言権を与えられてしまう環境になってしまうわけです。」


「。。。なるほど。」


「問題は、私がその講演会そのものに興味がなくて参加していまったことですね。」

「なので、率直な意見を発してしまったわけです。」

「そしたら、そのシェア会に参加していた方にイラっとさせてしまいましてね。」

「スマホって人の気が伝わってきてしまうじゃないですか!?」


「来るね。」


「イライラと怒っている怖い気が伝わってきて、ああ!ヤバいヤバい!って思っていたら、、、」


「ここ。ここ分かりますか?」


私の見守るべきこの者は、右手で左頭部から、胸部、左腕を自分の外側左に半円の中心を持ち、半円を描いていた。


「ここ!ここが気持ち悪いんです!」


主はまた、半円を描き、その後、顔、腕胸部、気持ち悪い部分を右掌(てのひら)で塗りたくる様な仕草をする。


「なんか塗ったくられてしまった様な気持ち悪さが、、。」


「どれ、手を出して御覧。」


コロナ騒動のプラスティック衝立(ついたて)の隙間から主は手を差し出す。


向かいに座る相談相手の男は、主のてのひらに手をかざし、気を送る。


「どう?ビリビリとしびれない?」

「脳がこの辺、ビリビリし始めました。」


主は後頭部部分を右手で指さす。


「気持ち悪いな。」

「結構強いよ。これ。。。」


「ずーっと取れないんですよ。ぺっとりと着いちゃって」

「生霊来てますよね?」

「まいったなぁ~。と、思いまして。確認して貰いに来たわけです。」


「最近来ないから、調子いいのかって思っていたんだけど。。。」


「ここの店舗ビルがもう閉店してしまっていると勘違いをしておりまして、、。」

(ちょっと言い訳めいたものを探して言ってみる。)

「良かった訳では無いんですけどね。。。」

「でも、前回相談していた、腕の調子はほら!良くなり始めて。」


左手を上げて見せている。

肘が左目のあたりまで上がっている。


「前は、手を上げられなかったんですよ。こんなもんです。。。」


左手を胸部あたりにあげて見せている。


「凄いじゃないか!随分動く様になってきたね!」


「最近動くようになってきたなと喜んでいたんですけど、、。」


私の見守るべきこの者は、どうも色々な収集癖がある。

頭の良い者、簡単に成功にを手にする者は、狙いを定める。そして、絞って絞って集中して、短期で結果を手にする。。。

残念ながら、私の要人は拡大するのだ。

散乱、撹乱、放出。宇宙に存在する天体の様に

無限を目指してしまう嫌いがある。


最初の始まりから、いったい何が始まりなのか。。。と。

ホームポジションを見失う様な、、。ため息を吐かさせてくれる達人がその者である。

近くで見ている私が、「何がやりたいのだ?」と、伝わらぬ言葉で突っ込みを入れてしまう。

少しずつ、クリアしていけばいいのに。。。ハァ~。

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