日航物語〜123便と乗客を襲った悲劇の瞬間〜

みやぐに まゆ

第1話 楽しいはずの旅行

1985年8月12日。俺は、この日の夕方に友人と大阪で会う為新幹線で大阪に向かっていた。


友人は、飛行機で来るとの事だった。そう、のちに御巣鷹山に墜落する日本航空123便で。

俺は、前の晚に友人へ電話を掛けた。


「よっ、元気か。空港までの道中、迷子になるんじゃねーぞ。そんで、お前何便に乗るんだっけ。」


「アホか。迷うわけねぇよ。お前とは、違うからな。ん、俺は日本航空の123便。」


俺たちは、そんな他わいのない会話をして今日という日を迎えた。


「悪りい、今飛行機が12分くらい遅れてるって。だから、そっち着くの遅れるかもしれねー。」


と、友人から電話があった。


 俺は、これが最後の会話なる事など知らずに、


 「あぁ、慌てずにゆっくり来いよ。別に、急ぎの用事があるわけじゃないし。」


 と、返事をした。


 そして、それから数時間経ったのちにあの悲劇の瞬間が始まった。


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日航物語〜123便と乗客を襲った悲劇の瞬間〜 みやぐに まゆ @syoujirou6734

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