第247話 4人だけで
「ではデルクどうするんだい?僕達4人で戻るのかい?」
「そうだね・・・・でも本当にいいの?どういう結果になるか分からないよ?」
「だがその時はレベル5にすれば問題ないんだろう?そうであればもっと早くすべきだったと今更ながら思うよ。今のデルクを見れば一目瞭然だ。しかしこれが世間に広まればどうなるのかな?」
「レイナウト、それはあまり心配する必要は無いんじゃないかしら?」
「どうしてだい?ロース。」
「ジョブを増やせばその分レベルが上がりにくいのよ?私達みたいなレベリングはそう簡単にはできないし?」
陛下ですら70層までしか行けなかったんだから、一般の冒険者はもっと低い階層までしか行けないだろうしね。
通常レベル7まで上がれば御の字。レベル8は稀だし、レベル9なんて国に数人いるかどうか・・・・ここにはレベル9や10が沢山いるんだけど。
あれ?実は結構いたりする?
そしてレベル10。
世界に何人いるのかな?
そう言う意味では陛下って凄いんだな。
あれ、精霊が何か呼んでいる?
【ねえあの上品な女の人からなんだけどね、話したい事があるって。】
他の人はそれぞれ別の囲いにいるので精霊鞄を通じて会話をします。
精霊が教えてくれました。どうやら王妃様のようです。
【ごめんなさいね?貴方達どうするの?】
【王妃様、どうするとは?】
【こう言っては何だけれど、何か考えがあるのよね?貴方達はごく最近までダンジョンにいたのよね。】
【ええそうです。そして試したい事があって、でもそれは誰かに試さないといけなく、失敗する可能性もあるんです。】
【失敗するのですか?】
【ええ。しかし実際には分かりません。もしかしたら成功するかもしれませんが、こればかりは試さないとわからなくって。それを3人が人柱になってくれるって言うんです。】
【まあ!素晴らしい友人を持ちましたね。そのような己を犠牲にしてまでデルクの試したい事を自身で、とはなかなか言えませんからね。成功すればいいですが、失敗した場合どうなるか分からないのですね?】
【いえ、多少時間はかかる可能性はありますが、何とかはなります。ですがそれも・・・・どの程度時間がかかるか分かりません。】
【分かりました。デルクが何を求めているのか何となくわかりますが、敢えて聞きません。知ってしまえばいずれ何処かでその話が漏れてしまうでしょう。ここでのレベリングは何とかなりますから、どうぞ行ってきなさいな。】
【ありがとうございます!】
「そういう訳で、一度地上へ戻ろう。」
「だけどどうやって?90層に戻るかい?それとも100層へ向かう?後は貰ったアイテムで戻るのかい?」
悩みます。だけどここで時間をかけても仕方がないのでサクッと戻ろうと。
「時間がもったいないから、安全な場所へ移動してからすぐに戻ろう。」
こうして僕達4人は地上へ戻りました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます