第230話 模擬戦開始

 数人を除いた全員が吹き飛んだり精霊に無力化されています。


「動けない・・・・」

「私なんで地面に埋まっているのかしら?」

「精霊如きに俺が・・・・【ふん!その精霊如きにやられちゃってるあんたは何?】」


 毒舌フォスさん容赦ないです。

 さて、今立っているのは・・・・あ、国王陛下が起き上がりましたね!単に水圧で吹き飛んだだけで、何ともなさそう。


 今回レベリング対象者は全員無力化しましたが、それ以外の人はまだまだな感じです。

 その中にヴィーベさんとリニさんがいたので2人共僕がダンジョンにいる間に強くなったんだなあ、と。


 あ、単にトゥーニスさんとユスティネさんの障壁?に守られてるだけな気もしますが、これはトゥーニスさん達の近くに居た、その自身の立ち位置、そして運ですから。

 そう言う意味でヴィーベさんってあれで相当運がいいんです。

「さて、余も本気を出させてもらおうかの?メヒテルト、アンシェラ、あと誰だっけ?」

「陛下それはひどうございますな。」


 宰相閣下だった。

 そう言えば宰相閣下の名前って何だっけ?


「因みにわたくしの名は・・・・」

「後にしろ!!トゥーニスよ、其方も全力で行け!では残った者、総力戦で行くぞ!」


 うわ、宰相閣下の扱いが酷い・・・・

 残念ながらここで王太子殿下が真っ先に離脱。


 精霊に捕まり、そのまま拘束されています。

 そして他の面々は精霊をかいくぐり、僕達に接近してきます。


 セシルの相手はヴィーベさんとリニさん。

 2人は果敢にもセシルに剣を振りましたが呆気なく防がれ、その直後にセシルはそれぞれに一撃を与え、2人とも吹き飛びました。

 初めて僕達に剣が届いた。

 これは思ったより2人は頑張ったんだなあ。

 あ、レイナウトが陛下と対峙しているけれど分が悪い。

 ロースは陛下の奥様方2人を相手に防戦一方。

 で、僕は今トゥーニスさんと宰相閣下を相手にしています。


 単独なら楽なのですが、流石宰相閣下、賢者のジョブは伊達ではなく、トゥーニスさんにいいタイミングで補助魔法を唱えています。

 そしてユスティネさんの姿が見えませんが何処?


 後方で何かしています。しかも精霊が近づけない。

 何かしている?

 しかし残念だったのは僕の戦士のレベルが19だった事でしょうか。


 ジョブ1が7。ジョブ2と3がそれぞれ6なんです。

 合計19。

 因みに魔法使いも僧侶も同じようなレベルになっていて、2つのジョブを足せばやっぱり19になります。

 組み合わせて使うのもありで、ジョブ2と3だけでも12になるので、この時点で無双し放題。そしてもうひとつが7。

 こういった組み合わせで戦士と魔法使いになっちゃったら恐ろしい事になります。

 レベル12の戦士で前衛を無双しつつ、魔法もレベル7なら大抵の魔物は仕留められます。


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