まさかの職業【遊び人】に！ だけど成長したらどんな職業へもジョブチェンジできる最高の職業でした！

第180話 勝負下着の行く末

　勝負下着？

　しかも武器？

　何と勝負をし、一体どのような武器になるの？

　セシルが一度宿へ向かいたい、というので宿へ向かいます。

　何か忘れもの？

　基本宿には何も置かないようにしているんだけど。

「ただいま。」

　セシルが出迎えてくれた宿の奥さんに声をかけています。

「勝負してくる。」

「え？どうしたの勝負って？」

「勝負下着を身に着けた。女の武器を使い、勝ちに行く。」

「え？それはやめた方が良いわよ？」

「知り合いにこの姿を見せれば【イチコロ】と言われた。」

「・・・・ううん、そうじゃないのよ？あのね、まだ早いんじゃないかって思うの。ほらデルクって・・・・」

　・・・・何言っているのか聞こえないし、所々聞こえてくる内容も理解できません。

「それでも今攻めないと後悔する。」

「そ、そう？普通に告ってもいいと思うのよね、そう、今は女の方から告ってもいい時代なのよ？」

「そんなの無理。」

「うーん、下着を見せる方が恥ずかしいと思うけれど・・・・まあ決意は固いようだから、頑張ってね？」

　何を頑張るのかよくわかりませんが、セシルは僕の腕に自身の腕を絡ませて、部屋へ戻ります。

　そしてセシルの様子が変です。

「デルク、下着を買ってきた。」

「さっきリニさんと買いに行っていたんだね。結構早かったと思うけれど、いいのあったの？」

　僕は何気に聞きました。

「あ、ああ、そ、それで・・・・どう思うかデルクの意見を聞きたい、見てくれないか？」

　えっと、セシルの下着を見るの？

　見ても善し悪しなんて分からないよきっと。

　あ、でも鑑定してくれって事かな？

「わかったよ、じゃあその、買った下着を見せてくれる？」

　僕はセシルがカバンから下着を出すと思っていたんです。

　だけど、それは違いました。

「わ、わかった。すぐに見せる。」

　何故か顔を真っ赤にしたセシル。恥ずかしいのかな？ただの布でしょ？

　だけど下着はただの布では・・・・ありませんでした。

　僕がセシルを見ていると、意を決したかのように・・・・え？セシル何をやっているの？

「ちょ！せ！セシル！」

　慌てて止めようとしましたが、セシルはワンピースを着ていたので、あっという間にワンピースを脱いでしまいました。

　何せ腰のベルトを外せば脱ぐのはあっという間なんです。以前そんな事を言っていました。

　そして目の前には・・・・し、下着姿のセシルが・・・・見ちゃ駄目だと思うのですが、つい目がセシルを見てしまいます。

　セシルの肌は透き通るような白さで、とても綺麗でした。

　それにその、胸の方も少し膨らんでいて・・・・どうしよう。

　服を着ている時はあまり分かりませんでしたし、特にダンジョンではずっと鎧姿だったので気にしていませんでしたが、セシルは確かに立派な女性でした。

　それに背が低いとはいえ、なんて細長い脚なんだろう・・・・同じ人間？

　あ、くるっと回った・・・・全身を見てって事？

　お尻もその・・・・いい形？

「デ、デルク？し、しっかり！」

　僕は急に意識が遠のくのを感じ、そのまま倒れてしまいました・・・・ごめん、下着だけを見るなんて不可能だったよセシル。

　そして気が付けば、セシルが膝枕をしてくれていました。

「デ、デルク！突然倒れたから驚いた！それにどうして鼻から血が？」

　どうやら僕は鼻から血を流し、そのせいで貧血を起こしてしまったようです。

　そして、目を開けるとそこには・・・・近い！

　セシルの綺麗な肌と、セシルが身に着けている下着が目に付いてしまいます。

　今後こそ僕は・・・・

　・・・・

　・・・

　・・

　・

「だから早いと思ったのよ。」

「驚いた。」

　何か聞こえましたが・・・・何？

「やっぱり先にこくったほうがいいと思うのよね。ほらデルクって勉強しているから知識は豊富なんだけど、鈍感すぎるでしょ？特に恋愛とか。」

「それは知っていた。だが私を見て気を失うとは驚いた。そして何故鼻血？」

　ごめんセシル、興奮すると血管が膨張して、脆い鼻にダメージが最初に出やすいんだよ。

　もうセシルが素敵すぎて、セシルの顔を見られないよ。