第137話 ミスリルの買取

 まあ追々慣れていきましょう・・・・それより当座の資金を得ないと。


「えっとその、今2人は勤務中ですよね?僕はたった今ダンジョンから脱出したばかりなので、そのお話ってまた日を改めてでもいいですか?」


「え?ダンジョンにずっといたの?」

 リニさん驚いている・・・・


「ええ。もしすぐに脱出したとしてまた追われるんじゃないかと思って、レベル上げをしていました。」


「レベル上げって・・・・わかった。トゥーニスさんにも連絡しておきたいし、また日を改めて話をしよう。」


「もっとゆっくり2人とは話がしたいのでそうして頂けると嬉しいです。じゃあ2日後に一度またここに来ますので、その時までに何時が都合がいいか教えてもらえますか?僕はまだ今後どうするか決めていないので、暫く自由に動けると思うんですよ。」


「わかった。えっとデルク、戻ったばかりって泊まる場所どうすんだ?今はもう以前の場所に寝泊まりできないぞ。」


「暫くは何処か宿を借ります。あ、それでですね、当座の資金が今ないので、ダンジョンでドロップしたアイテムってここで買取していませんかね?」


 すると2人の目が輝いたのがわかります。

「勿論しているわよ?そのための商人ギルドですもん。デルクの為だから、冒険者ギルドより高く買い取るわよ?」

「ありがとうございます。では何を買い取ってもらえるのでしょうか?」


 僕は思わず聞いてしまったけれど、どの階層のアイテムまでならいいかな?ヒヒイロカネとかは流石に無理でしょうから・・・・あ、ミスリルなら?


「そうだなあ・・・・どうだリニ、肉や果物って今需要あるのか?」

「あるにはあるけれど、時間が悪いわ。朝一番ならこちらで買い取って、食料を専門に扱っている商人に引き渡せるのよね。」


「分かりました。食べ物はありますが収納かばんに入れているので、商人ギルドの都合に合わせます。じゃあ何か鉱物とか魔石がいいのかな?」


「お?色々あるのかい?もしかしてミスリルとかあったりする?あれば高く買い取るよ?」


 やっぱりミスリルは買い取ってくれるんだ。

「ヴィーベさん、ミスリルはそれなりに手に入れているんですよ。たぶんヴィーベさんが考えている以上に採掘が出来たので。」


「お、言うじゃねえかデルク!大丈夫だ、インゴットなら100本ぐらい買い取れるぜ!」


 因みにミスリルのインゴットは1本1キロほど。

 と言うよりも基本インゴットは大きさではなく重さで管理しているんだとか。


 でも密度とかあるから、大きさで管理したほうがいいんじゃないかなと思うんだけど、あくまで重さらしいです。


 100キロですか。まあその何倍も持っているので100キロなんかは問題ないのですけれどね。

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