第49話 現状確認

 今僕とセシルが居る建造物には、魔石を入れると使用できる魔道具のコンロがあり、僕は調理器具一式を持ってきているので、早速2層で得た肉を焼き、セシルと2人で食べます。


 調理器具と言ってもコンロではなく、フライパンとかトング等ですけどね。

 器具ではなく用具というべきでしょうか。


 人間お腹が空くと、どうしても正常な考えができませんから。

 コップもあるのでそれぞれ水も飲みます。

 何はともあれ、水の心配をしなくていいというのは幸いでした。

 水がなければ1週間以内に確実な死がやってくるでしょうから。


 ある程度落ち着いたので、僕達は何を持っているのか、まず確認しようと。

 周りの確認、つまり今自分達がどこにいるのか、その確認も必要です。

 恐らく下層まで落ちているはず。

 そんな所に準備なしで探索するのは自殺行為。


 まずは現状持っているもので、何ができるか考えないといけません。


 しかし、こんな事になるとは思っていなかったので、ダンジョンに長期間こもる準備はしていません。


 そうは言っても沢山収納できる能力の収納カバンがあるので、普通の冒険者よりは物資があります。

 最初は劣の収納カバンでしたが、ダンジョンに向かう直前に、並の収納カバン・・・・重量100キロほどまで入るカバンを複数作る事に成功していて、組み立て式の炉を持ってきてます。


 そういえば逃げている時、何か拾ったっけ。

 落ちている何かに躓き、わからないまま仕舞ったと思うんだけど、どうだったかな。

 鑑定はまあ、後でしよう。


 現状僕が持っているアイテムって何があるのかな。


 先ずは装備品


 ショートソード

 革の簡易鎧

 手袋

 ブーツ

 マント

 リュック

 認識阻害の腕輪



 リュックの中身

 更に収納カバンがあり、この中にいくつか毎に分けて入れています。

 ランタン

 調理器具(フライパン等)

 ロープ

 木の棒

 綺麗な布

 予備の水筒

 武器(ナイフ、ショートソード・ワンド)

 テント

 毛布

 予備の服

 予備の簡易鎧

 外套

 ステータス表示プレート(改)

 袋をいくつか



 鉄

 銅

 炭

 金床

 ハンマー

 組み立て式炉

 木材

 のこぎり


 後は


 水

 食料


 怪我  の回復ポーション

 魔力  の回復ポーション

 体力  の回復ポーション

 毒   の回復ポーション

 状態異常の回復ポーション


 攻撃魔法の護符(火・水・風・土)

 回復魔法の護符(怪我の回復・精神力の回復・魔力の回復・毒の回復)


 ドロップアイテムいくつか

 果物や肉、後は拾った石?


 こんな所でしょうか。


 意外に少ない。もう少しあると思ったんだけどなあ。


「セシルはどう?」

「そんなにない・・・・」


 彼女の装備は


 フルフェイスヘルメット

 特殊全身鎧

 両手剣


 リュックの中には

 ナイフ

 水筒

 怪我  の回復ポーション

 魔力  の回復ポーション

 体力  の回復ポーション

 毒   の回復ポーション

 状態異常の回復ポーション


 正直な所、かなり少ないです。

 まあ仕方ないのだけど、何故か僕と同じ内容のポーションを所持していたみたいで、これは少し安心かな。


「その、すまない。私もいきなりダンジョンに向かうと言われ、普段持ち歩くアイテムを持ってきていなかったのだ。」


 そんなにせかされてやってきたのでしょうか?


「まあ、現状何があって、何がないかの確認だから気にしないで。」

「そ・・・・そうか、すまない。」

 そんな風に謝られると何だか申し訳ない気持ちになってしまう。

 セシルにはそんな・・・・顔が見えないから何とも言えないけれど、できれば笑顔で過ごしてほしい。

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