ボクと彼女
バブみ道日丿宮組
お題:12月の宿命 制限時間:15分
ボクと彼女
年末も残り半年となりましたが、目標を達成することができましたでしょうか?
毎日のジョギング、読書、勉強、仕事。
週末のサイクリング、デート、観光。
月の給料日。
目標を作るのはいいけど、強制的なもの以外はどれもさっぱり。
まず、朝起きれないからそのまま会社行って、お昼になって、終わって寝る。ただそれだけの毎日をほとんど過ごしてた。
週末。遊びにくる彼女の面倒をみるのがとても面倒。家事をまるっきりまるなげしてる彼女はボクのことを彼女と呼ぶ。実際彼女であるからおかしくはないがいい感じではない。
給料日はいつも決まった日にもらえるので、これは目標達成といえる。使うものは主にゲームという悲しさ。彼女は外に出たがらないので、そういったお金は減らない。子どももできないし、これ以上減るということはおそらくないだろう。もしかしたら、孤児院から子どもを引き取ることもあるかもしれないが、今は未定だ。
そんな目標達成できてないボクでも彼女の誕生日であるクリスマスにはたくさんの目標点がある。プレゼントであったり、イベントであったり、お世話だったり。ほんとに一番大事にしたい日であるのから、こなさなきゃいけない。今年こそは家族に紹介もしたいところだし。
彼女は結構ビクついてる。名家の生まれということを聞いて、何度か躊躇してる。ボクは、ボクの心には迷いはない。あとは彼女次第という……ことだ。それもあってクリスマスにはそういう誓いもしたいかなって。
「……また布団取られてる」
そんな夢心地の中、朝目覚めると、布団はボクに少しもかかっておらず、ちくわのような状態で彼女が丸まってた。服はきてないので何をしたかは覚えてなくても身体が覚えてる。
少し頬が暑くなったので、シャワーを浴びることにした。
それが終わる頃には彼女は起きており、身体を起こしながらゆらゆらと揺れてた。
「ほら、顔洗ってきて、ちょっとボクはタオルでも、水でもないから!」
シャワーからそのままでてきたこともあって、ボクは濡れてた。それを利用して顔を洗おうという考えなのか?
「離してよ、もう」
くっついたり、離れたりを3回ほど繰り返すとようやく彼女は洗面所に向かってくれた。
その間にタンスにしまってあった服に着替え、朝食を作り始めた。
これが週末の過ごし方。
悪くはないと思う。大好きな人と一緒にいられる。それだけで毎日の目標なんてクソくらえなんて思ってしまうのであった。
ボクと彼女 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます