月の夜

バブみ道日丿宮組

お題:官能的な月 制限時間:15分

月の夜

「月が見えてると人って淫乱になるんだって」

「きれいな満月だというのに君はなんてことをいうんだい!」

「ほら、着物を半脱ぎしてたり、制服をはだけてたりするシーンってだいたい月が出てるよね?」

「それは……それは朝っぱらからとか昼から、太陽の下でただやらないからじゃないか!」

「えーでも実際のところは外でやってるよね? こう間違えて媚薬飲んじゃって興奮したとか、水着姿で注目を浴びる彼女にびんびんになっちゃうとか」

「とても普通ではない気がする! ちなみに僕の水着姿でもびんびんになっているのかい?」

「そりゃ押し倒したい気持ちを毎回抑えながら暮らしてますね」

「執事としてそれはどうなんだ!」

「家族公認ですからね。それでできちゃっても何も問題ないかと」

「僕には大問題だ! 昨日の夜だって僕は拒否したのにあんなことするなんて思いもしなかったよ!」

「昨日もいい月だったからね。月明かりに君の身体はとても輝いて見えたよ」

「な、な、なななな、なんてこというんだ!」

「恥ずかしかった? でも、綺麗だったよ。壊したくなるくらいに」

「だから、あんなに乱暴だったのか! もっと淑女の取り扱いは大切にするべきじゃないのか!」

「反応がよくてね。思わず自我を抑えきれなかったよ」

「う、ううう。今後もそんな日がくると思うと胸がドキドキしちゃうじゃないか!」

「嫌じゃないんだね。よかった。いつも顔そむけたり、枕に顔を埋めちゃったりで、正直な気持ちを聞いたことなかったんだよね」

「き、君は、無理やり女性を襲ってるんだぞ! 強姦! レイプ! 変態!」

「何度も聞いたし、確認したよね? 君はいつもうんって頷いて、声を荒げるじゃないか。それは無理やりに入らないでしょう」

「むむむむむ、違う。違くないけど、違うんだ! 僕だって月に照らされた君が……」

「俺が?」

「か、かっこよく見えたから……えっと、その……うん。そうなんだ」

「いうの恥ずかしい? 相変わらず可愛いんだから」

「違う、違う、違ーう!」

「ねぇ、今日もいいよね」

「う、う、う、う、うううう」

「ほら、もう一歩近づいたら触れられるよ」

「……うん。いい。でも、優しくするんだぞ」

「わかってる」

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月の夜 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

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