少女たちの空島の旅々

第1話 探検家になるための第一関門

「空島は、地面と区別するものがほとんどない神秘的な場所だ。空気は薄く、気温は高く、見たこともないようなモンスターや言葉が飛び交う火山島だ。」

《灼熱は温度が熱いということではなく、自分の体から流れる血が燃えていることだ。》

　アベルロン・ジンジャーの死から40年後（320年）、世界は繁栄していた。

　エタニアこの星屑都市は、空気と物品は光の星屑で寄宿していく。街路灯に、食物に、建物に、などなど。

　光の星屑は、人間の生命力、運動力、治癒力を高める無害で光の魔法だ。

　時には、土地や建物の損傷を癒す光の星の塵の雨が降ることもあり、エタニアが「不壊の国」とも呼ばれる所以である。

　ここの人々は、私も含めて、幸せでのんびりした生活を送っていく。

　私、カラス、現在16歳、無表情、高学学院を卒業してこれから探検家になろうとしている者だ。

　なぜ私が探検家になったのか？私の父が探検家だったからでしょうか？ 間違った！？父が探検家だったからやったのではなく、空島の謎に興味があったから探検家になったのだ。

　朝食を食べ終えたばかりの私は、階段を上って部屋に入った。

　私は服でいっぱいのワードローブを開き、今日外出している服を選びく。

「うーん...どっちがいいのか？」

　なんて面倒さい！

　服を選ぶ時間を無駄にしないために、私はある決断をしった。

　上品で高価な服はそのままにして、行動自由な服と安物をベッドに置いた。

　ベッドの上には何枚ものシャツやスカート、ズボンが置かれていて、その中から選ばなければなりかない。

　うん？なぜ私は、外出するときに上品で高価なものを身につけないのか、と。というのも、今日は買い物に出かけるのではなく、探検家選抜に行くのだ。

　探検家選抜は、100人の中から、死ぬことを恐れず、運動能力優秀な人を1〜2人選ぶというもの。

　早い時期には選抜は行われなかったが、空島に行った人が一人も戻らなかったため、不必要な犠牲のために探検家選抜が行われた。

　そして、探検家選抜が前に、探検家問い合わせ表にご記入いただく必要がてある。この表は実際には役に立たず、彼らにあなたの履歴書を見せてくだけ。

　もちろん、表をもらったらすぐに記入した。

　說明の間、私は今日外出する服を選んだ。

　白い長袖と黄色に白い縞模様のミディスカートを、黒蝶のヘアゴで結んで金髪のポニーテールに。

　私は鏡を見て、鏡の前でぐるぐる回って、この服がいいと感じ、机の箪笥から表を取り出して、部屋の外に出て行った。

　階段を下りて、玄関に行き、靴を履く。

　外出する準備ができたとき、後ろの成熟した優しい口調で私を呼んだ。

「カラス、今日は探検家選抜に行かれるんだか？」

　振り向くと、母がキッチンから私のところへ歩いてきていた。

「うん。」

　母は手を伸ばし、片手で私の金髪をかきあげった。

「探検家として行かせるのはとても不本意だが、その決断を応援していく。頑張ってね！カラス。」

　金髪を梳いた後、母は私の肩を強力にと叩いて応援してくれった。

　応援してくれた母には感謝していくが、そんなに強力に叩いて必要はではないか？

　ただの選抜なんだから、そんなに激動しなくてもいいんじゃない？逆に言えば、選抜には興味がないということだ。

　だから、私は母の実の娘なのだろうかと思うことがよくてある。結局、私たちは何も似ていないのだから。

　まあ~どうでもいい、自分でやればいい。

「うん。ありがとう、母、頑張ります。」

「いってきます。」

「いってらっしゃいよ！」

　私は家を出て、秋に冬に向かって快適な日光浴の下で探検家の本部に向かいった。

　ここの建物や街並みは特別なものではない。通りは赤レンガで、部屋は正方形や長方形のものが密集して並んでいく。

　3つの通りを歩いて、左に2回、右に1回曲がって、まっすぐ歩いてみた。

　最後、ついに探検家の本部に到着した。

　探検家の本部は、石英で作られた2階建てで、周囲には1.8メートルの石の柵がある広い敷地を占めている。

　私はそこで止まらず、そのまま鉄の門に入り、石英製の門を引き開けて中に入った。

　中に入ると、大勢の人がを見て、非常に混雑し、人々は5つの受付の前に並んでいるのを見た。

　列は非常に長く、列の最後尾は石英製の門の横まで達していく。

　私は列の最後に歩いて、この列の最後の一人になった。

　行列の最後尾から見ると、私以外の女の子ではなく、全員が男子であることがよくわかりく。

　探検家は男の子だけの仕事であることは明らかで、男子は死ぬことを恐れかない。

　行列はゆっくりと前に進み、私もそれに合わせて進む。

　時間が経つにつれ、私はゆっくりと前に進み、私の後ろにはさらに多くの人が列を作った。

　見たり考えたりしなくても、後ろにいる男子たちが私のような女子を見て超ショックを受けることはわかっていった。

　"女子が探検家になっている今、探検家に何が起こっているのか？"と思いった。

　つまらないので評価しない。また、女子が探検家になりたいと思っても、性別に関係なく誰にも関係のないことだ。

　女子が男子より強いのかもしれないし！？

　もちろん、これは私の意見であって、世界中の女子の意見ではない。

　だから、私は男子たちの悪口にはならない、それだけのこと。

　どれだけ時間がかかったかわからないが、ようやく行列の1番前に移動し、足がしびれてきた。

　その時、3番目の受付に座っていた探検家男子が言った。

「次の人は座ってください。」

　私は受付に行き、座った。

「お前の表を送ってください。」

　私はスカートポケットから表を取り出して、男子に手渡した。

　彼はその表を手に取り、じっくりと眺めていた。

「名前はカラス、女性、十六歳、女子独立高学学院を卒業し、探検家になる理由は、空島の謎に対する好奇心。」

「...ううん、その表は問題ないのですが...」

「出て行ける？」

「いや、その表の他の部分は問題ありませんが、名前だけは問題があります。姓名を教えてください。」

「姓名？カラス。」

「姓名ではなく、名前が欲しい。」

　え！本当に言うの？言うのは面倒だ。

　ああ、仕方がない。話さないと探検家になれないので、そうするしかないだね。

「カラス・ペグスレイド。」

「おお！名前はカラス・ペグスレイド。ペグスレイド、ペグスレイド！ああ──────」

「お、お前は本当にペグスレイドと呼ばれていますか！」

　私もそれに応えて頷く。

「アル・ペグスレイド上将とはどのような関係でしたか？」

「彼は私の父です。」

「ええ？」

「私は彼の娘です。」

「ええ────────────────────────！」

　私の返答に、探検家男子や列に並んでいた人たちがショックの声を上げた。

　そして、両隣の男子たちが何かを囁いていたので、私は左手を見つめた。

　彼らは、私が彼らを見つめていることに気づいたようで、すぐに離れてささやき声を止めった。私は右に目を細めて警告するつもりだったが、彼らはそれに気づいたようで、ひそひそ話をやめるように離れていった。

　私は前方を見て、口に合うほど驚いた探検家男子に向かって言った。

「出て行ける？」

　彼は私の言葉を聞いていたようで、驚きから立ち直り、こう言った。

「いや、今から上将を探しに行きますので、ちょっと待っていてください。」

　探検家男子は話し終えると、どこかへ走り去ってしまった。

　探險家男子の話を聞いて、ここに座って彼が帰ってくるのを待つしかなかった。

　でも、起こることは起こる。

「おい、こぞう！表を提出してここから出て行け！それがおれさまだ！」

　振り向くと、後ろに三人の男子がいた。

　派手な服を着て、えらいな表情をしていたので、どこかの貴族の坊ちゃんでしょうか。

　私は頭を回して、彼らを無視した。

　貴族の坊ちゃんのそばに立っていた二人は、私の無関心を見て、口を開いて言った。

「おい！ あなたは無口ですか、それとも耳が遠いですか？この大人が誰だか知っていますか？それがわかっているなら、おとなしく消えてくれ。」

「そうですが！出ていけ、出ていけ。」

　見ろよ！それは面倒なことだ。

「あい~。だから、名前を言うのは嫌なんだ。」

　私は立ち上がって振り返ると、少し敵意のある目で冷静に言いった。

「男子さん、今聞きましたよね？ 私はここで彼を待っていますので、お急ぎの方は受付に行ってください。」

　某貴族の坊ちゃんは、私の返答が気に入らなかったようで、「何を言っているんだ」という顔をしていった。

「ああ！何を言ったの？別の受付に行けと言うのか？臆病の英雄の娘だからといって、俺に命令できると思っているのか！？ ハ！他の受付には行かない、この受付がいい、俺をどう！」

　臆病の英雄。その言葉を聞いて、私は時が止まったように頭を下げた。数秒後、私は冷静に言い。

「この受付が欲しければ譲ってあげてもいいけど、私が使い終わるまで我慢してね。ただし...」

　文章の途中で頭を上げ、表情はムカつく、目は憎悪に満ち、口調は低くなった。

「言葉遣いに気をつけてください。臆病の英雄ではなく、人民の英雄なのです。あなたのことを修正し、その場で謝ってください。」

「ハ？！」

　坊ちゃんは不満そうに質問した。