7.虚構

行間のしろいまぶたが

きんいろに開かれてゆくことがある、としたら

白百合を青い糸で綴じたのは余計な悪戯だったでしょう


木の陰に残された小人の足跡

そこにもここにも太古からの

計り知れない静寂が降り積もっていた


時間の森へ休息する

久方ぶりの孤独の中で

500光年の青い距離を旅する

私の腕にも

ふるふると積もる木漏れ日

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