閉ざされた世界の向こうの君へ

みかんねこ

第1話 暗闇の中の光と音

僕の名前は蚕繭(かいこ まゆ)この物語は希望を失った少年少女達の過去と今を向き合う物語

僕は小さい頃、猫を飼ってい僕が家の近くで弱っているヒカリを拾ってきたのがきっかけで小柄で毛並みは真っ白で目は大きく瞳は夜を照らす月光のようで「ヒカリ」と言う名前にした

それでいておとなしく人懐っこい、あまり外に出たがらないし、そこからずっと一緒にいて遊ぶ時やお昼寝をする時や僕と父は凄く可愛いがっていてたけど母が少し厳しく猫が噛んだら怪我をしたらなど中々ヒカリとは打ち解けていなかった

そして月日が経ち母と父が徐々にケンカ気味が増えてきた父と母は日々に口数が減ってきて僕はそんな日々が続いて僕も少しづつ口数が減りヒカリと遊ぶことも減っていた

そのケンカの原因は僕が原因だった僕は元々はあまり社交的ではなく一人で黙々と絵描いていたりそれに虚弱体質で学校も休みがちで中々馴染めず母は日々僕に何かあったらと心配症で常に食事、服、外出、持ち物などに気を配り僕以外の人に気を配れなくなりそんな父が見かねて


「あまり心配しすぎじゃないか?確かに繭はあまり社交的ではない身体を壊しがちだが地元学校を辞めさせるにはあと少しもっと伸び伸びとしてやれる学校環境にしてやってみたり先生とかに言ってみたらどうだ、自宅学習にするのは少し早いんじゃないか?」


母「なぜ?繭は身体弱いのよ!?学校でイジメられたらどうするの?!病気だってもし重い病気にかかったらどうするの?!」


父「まだ、そうなった訳でもないだろう、見たところそんな素振りも、話しも聞かないし学校だってあぁではあるが少しづつ慣れてきてるし!勉強だって成績はいいほうなんだろ?あと俺にもだが繭以外の人に少し当たるのが強いんじないか?」


母「何を言っいるの?!!起きてからじゃ遅いのよ!!!もしあの子にもしものことがあったら!!

まーくんは!まーくんは!!」


父「だが繭は絵を描くことが好きだし少し周りの雰囲気を変えてやるてぇどぐらい....」


繭「パパ、ママ、僕のことで喧嘩しないで....(泣)」


母「まーくん大丈夫よ、まーくんの所為じゃないないから.....」


とこんな日常が度々続いたそしてある日を境に僕の瞳は光を見ることは無かった

それは暑い夏頃の朝方、母は珍しくて料理のしたくをしてる最中で手を切っていて絆創膏貼りながらテレビを見て父は今日はお休みでコーヒーと新聞を手に椅子にくつろぐ僕はうとうとしながご飯食べヒカリにご飯を食べさせようとヒカリを呼んだが返事や気配も感じない疑問に思い思い当たる部屋や場所を見た何処にいない僕はそのことを母と父に言い父達も疑問に思い辺りを探す嫌な予感は当たり

ヒカリは庭の窓が隙間があった、僕は家の周りや近くを探し回った家の片隅、隣の家、ありとあらゆる場所を探し周りそこから数十分が経ち道路を挟んで歩道の手前にヒカリはいた僕は嬉しさで大声で

「ヒカリー!!こっちだよー」


とヒカリはその声に反応しヒカリも鳴き声を上げヒカリは僕の方に駆け出してきて嬉しさのあまりもだっただが

巨大な鉄塊が僕達の出会いを切り裂くそれはトラックだった僕は為す術もなく呆然と立ち尽くし真っ先に僕がその姿を目にしヒカリのその姿は真っ白な毛並みは真っ赤に染め上がり身体は無惨で真っ赤な真紅の血が溢れる身体の節々は左右に曲がりその光景が今あるそのあとに母はその状況に気づきヒカリが見えないよう僕を抱きしめて覆い被す


そんなヒカリを目の当たりにした僕は何でヒカリなくなったのか?、なんでこんなことになったの?

それは僕がしっかり見ていれば、しっかりしていれば親もケンカせずに済んだんじゃないか?そうしていればヒカリをもっと見てやれたごめんなさい、なんでこんなことに、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいと


そんな自己嫌悪と現実が彼の光を拒絶し彼の瞳は開くことは無かった病院の医師の診断ではストレス性のもので手を尽くとしたら時間を掛け、本人のトラウマをどう向き合いどう乗り超えるかと薬物治療で少しづつ和らげていくことだった


そんな彼は蚕のように自分を拒絶と言う繭で自分を覆いそれ以上の求めることも抗うこともなかった

そこから数年が経ち彼は年齢的には16歳くらいになり高校生くらいを今までほぼ家での自宅療養と学習だった彼は希望が見出せなかった、その代わりに元々描くことが好きだったことで絵を描くことで今まで幼い頃に見た風景や色、匂い、感触を絵に描き留めるようになりそれが評価されたまに個展を開いたりしているが彼はそれでも彼の心は変化することは無かった


だが少年はある少女との奇妙な出会いにより止まっていた時間が少しづつ変化していく

それはある日の夜の河原の方向から鳴る音色が聴こえてくる普通の人では聞き取るのも困難な音の距離だが彼は眼が見えなくなった変わりに微かな音や感触で水の流れ耳を澄ますことで聞きとる


バイオリンの音色だった、それは強く凛とした花のようで静寂の夜に響き渡り鋭くてせつない研ぎ澄まされた刃のようなそんな音が響き、何故だか

僕は直ぐに駆け出してその部屋の扉を開けその音の先に駆け出したかっだが足が震える今まで当避けてきた現実と常に付きまとう暗闇微かな光すら存在しない視界の世界、僕はそれから何度もその夜に勇気を踏み出そとしたが足が震える、恐怖の足枷が足を留め不安の檻が身体を拘束する

そしてある時母と父が眠りに着く夜いつもと違うメロディが違うそれは何処か寂しげで素直な音色力強くその空間、その瞬間が誰にも汚されず芯の強い音鳴り響く

僕はその音色を聞いいつもはとは違う何かを感じた何かは分からないがこの感情がなにかは分からないが目の見えないぼくの暗闇の視界に微かな光がそこにはあった


その光は僕を案内するかのようにその音の方向に進む、だが迷いはしなかった

僕はそんな予兆に何か深い確信があるかは分からなかったがこの瞬間を逃したら一生後悔するのではと彼はそんなことを自分に言い聞かせその音の先に足を進めさせる彼は庭の扉から出て杖を持ち自分の足で立ちその大地を自分の力で踏み進めるいつもは母や父のとの同伴でしか移動して来なかったが今はひとりで踏み進められる前へ進められる行ける!行ける!行けるだと見なれた町も彼に取っては全てがパズルのピースのようで一つ一つ手探りに進む恐怖が1歩1歩を怯ませる、だが進まなくちゃ!行かないと

!!早く!早く行かないと!!


あの演奏が、あの感情が、音色、光がいなくなってしまう急げ!と葛藤しながら数十分が立ち目的の河原へには着いたが着く十数分前に音は無くなていて彼はそんな事は忘れ河原の芝生に寝そべり彼はどんな人が、あの音を鳴らしのか気に、なったが彼は何だか満足気だった


「はぁ〜!....こんなに歩いたの何年振りだろう?

あぁ、残念だなぁ〜、どんな人だったんだろ?」


音色の持ち主には会えなかったが何か彼かの中で何か動いたような気がした

と寝そべりにながらひとり口にするとガサッと近くで音が鳴りまた、あの音が鳴りまたすぐに音が止み

その先から近ずいてきて彼の真ん前にまで来て放ったことは


「おい!こんな時間なにやってんだ!?そこのガキ!」


怒鳴り声のような声は、金髪の少女だった一昔前のヤンキーのような風貌でパジャマ姿、髪は腰まで伸びいて切れ長な瞳をした少女だった

そんなこれから彼女は彼とこれからお互いの閉ざされた世界にとって、とてつもない出会いになるものだとは知るよしも無かった

最後まで読んでいただきありがとうございます

始めて投稿させていただきました、まだまだ未熟ですがみなさんが楽しんで貰えるよう頑張ります

面白かったら評価や感想よろしくお願いします。


















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