43話【後夜祭】
愛羅side
全部の日程が終え、学祭は後夜祭へと移って行った。後夜祭は、数個の部門の表彰。片付けしかないのでまぁつまらないと言えばつまらないかもしれない。全校生徒が集まる体育館に行き、その結果を待った。
・
私達のクラスは、クラスTシャツ、総合優勝を勝ち取った。とても嬉しかった。クラスの代表である議長が前にいき賞状を取ると、私たちクラスの前に行き、“取ったぞー!!“と言葉を投げる。私たちはそれに答えて“いぇーい!!“と叫んだ。まぁこれが楽しくて、今まで頑張ってきたかいがあったと思った。
少し時間は経ちゴミの分別についてお知らせするため私と結愛は前に経った。
「厚生委員会からのお知らせです。
これから掃除を行います。クラスの厚生委員1名は前に集まってください。」
すぅと息を吸い話すと視線の先には凌央くんがいた。やばい恥ずかしい…。…少しでもかっこいいところ見せれたかな?きっとろくな先輩だと思われてないだろうし。。考えている間にクラスの厚生委員は来た為掃除用具を渡していく。
「あ、颯太くん」
「お疲れ様です。貰っていいですか」
「どうぞ」
「あざっす」
そう言えばこの子も厚生だった。
桃との進展はどうなったのか。後で聞こう
・
掃除も、終わり3年間の学祭は幕を閉じた。
幸いなことに生徒会の反省会は早く終わった為いつも乗ってる帰りのJRに余裕で間に合う。最高すぎる本当に
「んじゃ。お疲れ様でした」
「おつー」
「お疲れ様です!!」
1人静まった廊下を歩いていく。
桃は用事があり先に帰ると言っていた。果歩は少し残ってやることがあるらしい。久しぶりのぼっちに悲しさを抱え靴を履き替える。
「…一緒に帰ったり出来ないかな」
シーンと静まった廊下に私の独り言は空気となって消えた。もう帰ってるのを分かっているのに。数時間前に会ったのにまだ会いたいそう思ってしまうのは私のわがままなんだろうか。
「凌央くんに会いたい…」
そう思いながら階段を降りていると
「愛羅先輩。帰りましょう」
大好きな君がいた。
どれだけ湧かせたら君は済むの?
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