第9話 かげろう

「かげろう」


二度目の秋が訪れて

少し大人の心になりました

人の気持ちやため息が

聞こえるようになりました


二度目の秋が歩き出し

時間が歩いて行きました

あなたの心の優しさを

感じるようになりました


秋は夕暮れ茜色

あなたと歩くあぜ道に

二人の影がゆらゆらと

かげろうみたいに揺れました


二度目の秋が暮れていく

今でもあなたを想う秋






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