第13話⁂幸子の思惑?⁂


星日にして見ますと{もう王子も授かり愛する久美子と心豊かに生活したい。

あんな名誉欲、金銭欲の強い問題ばかり起こすハユン妃など一刻も早く追い出したい}

何か問題があったらそれにこじ付け一刻も早くハユン妃を廃妃にして追い出したいばかりなのです。


ですが、王女達が黙っちゃいません。

19歳、17歳、15歳の王女様達から猛反撃に合い涙を飲んでいます。


それでも又久美子に難癖付けてどんな事をするやもしれません。

そこで廃妃にはせず、辺鄙な田舎に御付きの者と追いやったのです。

実質上の廃妃と言っても過言ではありません。


そして久美子が本丸御殿に実質上の妻として君臨する事になるのです。

又愛する木村との関係も形を変えていくのです。


そこには色んな権力争いが勃発するのです。



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2007年一方のスホは彼女ジアンの父親ミレ自動車社長から言われた言葉に愕然としています。

{父親が殺人者で3人を殺しただと?これは聞き捨てならぬ言葉、もしこれが本当だったら俺の人生終わったも同然。真実を確かめなくては?}


そして日本に休暇を利用してやって来たのです。

早速育ての親、岸田コ-ポレーション社長岸田雄介の元に向かいます。


いろいろ分かって来ました。

あれは確か1992年のまだ肌寒い春先の事です。

工作船から海に投げ込まれた幸子はあの時中国の巡視船に保護されたのです。


「北朝鮮の工作船から海に投げ込まれた」と中国人の船員達に話したのです。


そこで船員の1人に見初められ中国で第二の人生を送って幸せに暮らしていた幸子ですが?中国にも北の工作員が大勢散らばっています。

北の工作員に捕まり「子供がどうなっても良いのか?」と脅され又日本に戻ったのです。


まさかこんな酷い手引きをしたのが「岩田」リ・ドハだとは露とも思わず又寄りを戻してしまったのです。


バカな女です。

惚れた弱みで、どうしてもこの謎めいた冷淡でクールな二枚目ドハと別れる事が出来なかったのです。



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赤や黄色に乾燥した野と、色ガラスのような張りつめた青い空1993年11月晩秋の事。

ドハに連れられてゴルフ場に向かった幸子なのです。

そこで見るからに優しそうな紳士風の岸田と会ったのです。


その日はコースを回った後食事をして別れたのです。


それからと言うもの、岸田からの度重なるアプローチに断り切れずに等々出て行く羽目になったのです。


それと言いますのもドハとミノは岸田コ-ポレーションとは仕事がらみで深い繋がりが有ります。

輸入雑貨店の他に100均商品も販売している李の会社『リンリン』は

パチンコ店の景品の一部として岸田コ-ポレーションに商品を卸しているのです。


そんなお得意さんを度々断る訳にも行きません。

岸田社長は最初から幸子に夢中になっています。

そして現在に至ったのです。


あの日「男と片を付けて来る!」と言って出掛けた幸子はドハから再三再四の度重なる金の無心に困り果てて居ます。


それに引き換え、お金を使っても岸田は文句ひとつ言わず幸子を大切にしてくれます。

幸子も今やっと幸せが訪れたそんな日々の中でドハとの事だけが最大の悩みです。


出自の余り良くなかった幸子は就職差別に合い、靴屋の店員やパチンコ店の事務員、更には生活の為にAV出演も果たしていたのです。

働き口の無い父親に代わって家族の為に仕送りをしているのです。


最近は岸田の誠実さにすっかり気持ちは岸田に傾いています。

やっと安住の地を得ることが出来た幸子を執拗に付きまとうドハ。


金の無心ばかりするリにホトホト嫌気がさしています。

もう別れたい一心です。会えば別れ話の繰り返し。


「そんなこと言えた義理か?お前がAVに出演していた事をばらすぞ!ここにその証拠のビデオだってあるんだ!」


「それだけは止めて下さい!お願いです!」


{岸田からプロポ-ズもされている身、もし私の全てを知ったら岸田は絶対私から離れるに違いない。絶対に知られたくない!何とかしなくては?そうだ!ドハを殺せばいいんだ!そうすれば私は大企業の社長夫人!}


幸子はある行動に出るのです。










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