青い惨劇の黙示録

NOT BE FOUND代表 √396

第1話

ある日、

私たちは修学旅行の帰りの船に乗っていました。

私たち全員高校に合格し、

これからも幸せな生活が続くと思っていました。

その時は。


「修学旅行が離島ツアーなんて渋すぎるだろ?」

「修学旅行なんだからもっと遊園地とか……他にもあるだろ?」


「その割には楽しそうにしてたじゃないですか。」


「楽しかったけどよ……」

「たけし、顔色が悪いけど大丈夫か?」


「たけし、ずいぶん顔色が悪いわよ?」


「大丈夫だ……ちょっと酔ってるだけだ………」

「ちょっと横になろうかな」


「こりゃあずいぶん酔ってるな。」


「心配ですね」


「ちょっと見てくるわ」


「卓郎、待って!」


そう言って、三人共船内に入っていった。」


「大丈夫か?」


様子を見ていた緑のコートの人が話しかけてくる


「えぇ。おそらく大丈夫でしょう。」


「追ったらどうだ?」


「そうですね。」


そう言って、私は船内に入りました

船内では友人達がガヤガヤと話していました


「彼らはいませんね。上でしょうか?」


「帰りたくないよーーーー」


「しっ!静かに!」


「うるさいなぁ。あの人たち。」


「後数時間の辛抱だ。」


そんな会話も聞こえてくる。

上階に登ると、三人がいた。


「ひろしも来たか。」


「たけし、横になっていた方がいいと思いますよ


「大丈夫だ。問題ない。」


「水飲む?」


「だいぶ良くなった。」


たけしは大分良くなったようだ。


「少し甲板に行ってきますね。」


「ああ、すぐ戻れよ。」


そう言って私は階段を登った。


「なかなかの絶景ですね…」


「ないよぉ………グスッ」


「あらあら……どこにやったのかしら……」


後ろをみると親子が話していた。


「なにか無くしたんですか?」


「はい……ハンカチを……」


船内にあるかも知れないと考えていると先程の緑コートが上がってきて


「これのことか?」


とハンカチ見せた。


「ありがとう!」


「本当にありがとうございます。」


「どういたしまして」


そう言って緑コートは階段を降りていく。


「私も降りますか。」


緑コートの後を追って下に降りる。

卓郎たちがいなくなっていた。


「下に行ったのでしょう。」


「あら?あいつらは?」


と、彼が聞いてくる。


「おそらく下でしょう。一緒に行きますか?」


「そうだな。あいつに水でも持っていってやるか」


そういって、私たちは下に降りました。


「ひろし、遅かったじゃない。」


「水欲しいか?」


「ありがとう……ございます……」


「あの時の。」


「礼はいい。こうゆう時は助け合いが重要だからな。」


「大分良くなってきたよ。ありがとう」


「無理はするなよ。」


「卓郎、なんか揺れが大きくなってきてない?」


「確かに。なんか揺れるな。」


〜船内の皆様ただいま船外は嵐に見舞われております〜

〜お近くの手すりや椅子に掴まって下さい〜


「……うぅ…気持ち悪い」


「念のため、頭も守っておけ。」


そこから私たちの記憶はありませんでした。

激しい揺れに襲われ、気づいた時には…






















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