第12話

「大学合格したい」

「自力で叶えなさい」


無理か・・・


「家族みんな仲良く」

「神様にお願いしてください」


ケチ


「彼女がほしい」

「自分を磨きなさい。そうすれば、君なら素敵な彼女が出来る」


社交辞令だな


「好きな球団の優勝」

「君自身の事じゃないから、だめ」


ケチ


その後も、僕はいくつかの願い事をあげたが、却下された。


そして、無駄だろうと思っていた、たったひとつの願い事。

それを口にしてみた。


「OK。その願いでいいね」

「いいの?」

「うん。その願いなら私の力でも叶えられてお釣りが来るわ」


基準がわからん。


「うん。じゃあたった今、叶えたから。」

「ありがとう・・・でいいの?」

「うん。こちらこそありがとう。直哉くんにもよろしくね」

「うん」


「またね」

そういうと、マーヤさんは消えた。


またねというと、いつか会えるのか?

まあ、忘れていると思うが・・・

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