第5話
「なんということなの?」
マーヤさんは、頭をかかえる。
「少し屋根裏でお昼寝していたら、65年も経っていたなんて」
ということは、昭和30年か・・・
「で、マーヤさんは、祖父とどいうご関係で」
マーヤさんは、動揺している・・・・ように見えるが・・・
「演技はいいから、詳しく話してください。魔法使いのマーヤさん」
「わかる?」
「ええ。人間がそんなにいたら、白骨化します」
「で?」
「なので、魔法使いか宇宙人しかありえません」
「てへぺろ」
舌を出す。
なぜそれを知っている。
「実はね、私は直哉くんと、紗枝ちゃんという女の子に呼び出されたの」
紗枝ちゃん・・・ああおばあちゃんか・・・
「どうやって、呼び出したんですか?祖父母は」
「祖父母?」
「紗枝は、僕の祖母です」
「なんだ。じゃあ願いは叶ったんだ」
願い?」
「直哉くんと紗枝ちゃんは幼馴染でね」
「みたいですね」
「ある日、古本屋で魔法辞典を見つけて」
「ええ」
「その中に魔法使いを呼び出す呪文があって」
「ええ」
「それで、呼び出されて出てきたの」
懐かしそうに語るマーヤさん。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます