第5話

「なんということなの?」

マーヤさんは、頭をかかえる。


「少し屋根裏でお昼寝していたら、65年も経っていたなんて」

ということは、昭和30年か・・・


「で、マーヤさんは、祖父とどいうご関係で」

マーヤさんは、動揺している・・・・ように見えるが・・・


「演技はいいから、詳しく話してください。魔法使いのマーヤさん」

「わかる?」

「ええ。人間がそんなにいたら、白骨化します」

「で?」

「なので、魔法使いか宇宙人しかありえません」

「てへぺろ」

舌を出す。


なぜそれを知っている。


「実はね、私は直哉くんと、紗枝ちゃんという女の子に呼び出されたの」

紗枝ちゃん・・・ああおばあちゃんか・・・


「どうやって、呼び出したんですか?祖父母は」

「祖父母?」

「紗枝は、僕の祖母です」

「なんだ。じゃあ願いは叶ったんだ」


願い?」


「直哉くんと紗枝ちゃんは幼馴染でね」

「みたいですね」

「ある日、古本屋で魔法辞典を見つけて」

「ええ」

「その中に魔法使いを呼び出す呪文があって」

「ええ」

「それで、呼び出されて出てきたの」


懐かしそうに語るマーヤさん。

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