大人しいこ

バブみ道日丿宮組

お題:鈍い表情 制限時間:15分

大人しいこ

 反応が弱いこにいたずらをするのは日課だった。

 くすぐっても、胸を触っても、おしりを撫でても、無反応。

 友だちは水をかけてみようとか、蹴っ飛ばしてみようとかいったけど、それはいじめになるからやめようとなだめた。

 ひょっとすると、胸をもみ続けることもいじめに入るのだろうか。いろんな考えが頭の中で反発する。

 でも……そんな中でも胸を揉むことはやめられなかった。

「ん……」

 時折彼女は声を我慢してるのか、吐息をする。

 生きてる。

 それはわかる。

 けれど、気持ちがいいのか悪いのかはわからない。

 彼女は無表情。

 服を脱がしてみてもそれは変わらなかった。僕の部屋だし、誰かに見られるということはないだろう。

 そのまま下着に手をかけて、胸をあらわにする。

 ピンク色の乳首はとてもかわいらしかった。生の胸の感触は今まで味わったことのないものが広がってた。こんな柔らかいものを下着で保護するのはすごく大変そうだ。

 構造が気になり、下着を手に取る。

 ほんのりと甘いミルクの香りがした。

 僕がつけてるのはとてもじゃないがお金がかかってる。おそらく5000円以上はするんじゃないだろうか。僕のは1000円の3枚セットのやつ。

 試しにつけてみようかな?

 彼女だけが半裸なのは悪いことだろう。

 僕も下着姿になり、下着を脱いだ。

 もみっと自分の胸を触ってみる。やぱり感触は悪い。柔らかくないわけじゃないが、ボリュームにかけてる。

「はぁ……」

 ため息。

 身につけてみると、ぽっかりと胸の大きさ分、空白が生まれた。

 当然の結果だった。

 ちょっとイラッとしたので、彼女の胸を堪能することにした。

 ぷにぷにと弾力が指に反発してくる。これを吸ったりしたりするのが男子の夢らしいが……わからなくもない。

「舐めてもいい?」

 しばらく待っても反応はなかったので、口にしてみることにした。

 味は酸っぱかった。おそらく体液の味だろう。母乳はでそうにない。飲んでみたいものだとは思うが、そこは諦めよう。

「ん……」

 彼女が視線をはじめて反らした。

 もしかして口にされるのは感触が違うのだろうか。

「……」

 こんなに大きければ、自分の胸を口にすることもできるだろうが僕は違う。

 つまり、試すことができない。

 誰かにお願いすれば実現はするだろうか、そんな度胸はない。

 それから何分間も胸を揉み続けて、堪能し終えると彼女に服を着せた。

 ほんと大人しいこ。

 世の中には怖い人がいるから、そういう人たちに囲われないことを祈るばかりだ。いや……僕がそばにいればいいのかもしれない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

大人しいこ バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る