宗教のお誘い
バブみ道日丿宮組
お題:汚い宗教 制限時間:15分
宗教のお誘い
「奥さん、今月のお支払いいつぐらいになりますかねぇ」
「主人に聞いてください」
「失踪してるじゃないですか。だから、代わりにあなたが支払わないといけませんねぇ」
「わたしは教徒ではありませんので、帰ってください。子供も帰ってきますので」
「では、そのお子さんにお支払いをお願いしますかね。生きが良い身体してますものでな。若い連中のいい養分になりますよ」
「やめてください。宗教に関係ないことじゃないですか!」
「いえいえ、我々の団体はセックスを主軸に考えられております。肉体の接触によって、大いなる力を得るのです。神の子を宿すのです」
「それは人の子が孕んだだけです! お願いですから、娘には手を出さないで!」
「では、奥さんが身体でお支払いしますか?」
「しません! 何度もいいますが、わたしは教徒ではありません。もちろん、娘もです」
「ですが、ご主人は入ってますよね。肉欲の限りを尽くしてたって聞きますよ。えぇ。こんなムチムチな奥さんを置いておいて、自分だけ快楽の世界に入ってたんですよ」
「それは……」
「娘さんくらいの年頃の女性も食べてたらしいですよ。えぇ、むしろメインに食してたとも言えるでしょう。娘さんもそういう目で見てたのかもしれませんよ。うふふ」
「違います。そんなわけありません」
「では、今度証拠になるようなものを持ってきますよ。そうしたら、支払ってもらえますか? ご主人の性欲代」
「もはや宗教なんて呼ぶものでは……」
「愛のあるセックスはもう時代が過ぎてます。快楽にまみれた肉欲こそ、我々が求めるものです。そしていずれ神の子を宿すのです」
「ありえません。おかしいです。帰ってください。お願いですから、帰ってください!」
「そういえば、こんなものもあるんですよ」
「これは……娘の」
「そうです。性の目覚めといってもいいでしょう。いえ、異性と交わらないことは大変愚かなこと。ぜひともこの蜜との接触を持ちたいところです」
「いつのまに撮影を……。監視カメラなんて……」
「これも神の御加護があってこそのアイテムなのです。おわかりになっていただけますか?」
「娘には手を出さないでください……わたしを、わたしだけをお願いします」
「それは奥さんが支払いをしてくれるということでよろしいのでしょうか?」
「……娘に手を出されるわけにはいきません」
「でしたら、こちらも素晴らしい人材をご用意しましょう。24時間の肉体接触! これこそがセックスの真髄にたどり着く、神の子のための物語。さぁて、ではこちらでどうぞ。車を用意してあります」
「……はい」
「肉欲の虜にならなければ、お支払いはしたことになりませんのであらかじめご理解してください」
「……あなた……ごめんなさい」
「謝る必要はありません。ご主人は既に快楽の世界に入っています。奥さんもそれに続いたーーただそれだけなのです」
宗教のお誘い バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
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