3 さぁ楽しい神経衰弱ゲームの始まりですー2020年12月ー

 そんなこんなで迎えた12月1日。

 躊躇いながらも『ディ・ア・レ・スト』を「どんでん返し部門」に登録。

 こうしてカクヨムコン6レースに参加と相成りました。


 執筆は順調でした。なんとか規定文字は超えそうだし、プロットまとまってからは、ひたすらそれに沿って書くのみ。12月中には無事10万字超して脱稿。

 隔日公開にすれば、1月中旬に完結する予定も見えてきて、ちょっと安心。


 が、問題はやっぱり読者選考レースだったのですね。

 精神的にコレがキタ。

 ほどなくランキングが出るようになると、目が離せなくなる、毎日。

 PVが気になり、星の数が気になり、フォロワー様の数が気になり……早くも、12月半ばで、豆腐メンタルの私は、死人になりかけました。


 そんな自分を奮い立たせるために自主企画に参加したり、自分でも企画したりと、なんとか更新ボタンを押し続けるモチベーションを保ち続けようとするのでいっぱいいっぱい。

「あ、これは神経衰弱ゲームだな」

 そう遅まきながら気が付いたのです。


 そして、自分が予想以上に、数字による評価に打たれ弱いと知りました。


 だけど参戦したからにはもう遅い。

 ……というか、悟りました。

「これはもう、意地だな、意地で駆け抜けるしかないな」と。


 そんなこんなで、豆腐メンタルのくせに負けず嫌いな、私の矛盾した根性が、ぶすぶすと燻り出したのであります。

 そのときが、記念受験のつもりから、俄然、カクコンに本気で挑み始めた瞬間です。


 しかし、それ以上に困惑したのは、カクヨム様からの複数にわたる「どんでん返し部門の例を挙げるね♪」のお知らせ。

 それ見る限り、ホラーとかミステリとかじゃないですか、求められている作品は。

 対して自分の作品は……。言わずもがな。


「ちーくしょう、それ始める前に言ってよう!」

 お知らせの度に泣く私がおりましたよ。このお知らせが一番のどんでん返しだよ!   

 なんだよ! どんでん返し部門の「どんでん返し」って、それかよ! と。


 といって、今更、恋愛部門に移る気にもならず、最後にはもうヤケクソな気持ちで、「どーだ、これが私のどんでん返しだ! 文句あっか!」と腹をくくり、作品を公開し続ける私がおりました。


 こうして、なんとか師走を駆け抜け、いよいよ年が明けることとなります。

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