N+3回目の死亡

ピピピッ!!ピピピッ!!ピピピッ!!

AM5:00

僕は時計を見た。


そうか…正人は愛華の事…


きちんと正人と話そう…

正人ときちんとぶつかろう…


確か、7時まで部屋にいたら正人が迎えに来たはず…

一緒に登校したときに話をしよう…


AM7:00

母親が二階へと上がってきた。

「いつまで寝てるのって起きてるじゃない。起きてるなら早く下りてきなさい。正人君が迎えに来たわよ?」

「ありがとう母さん。」

母親が下へ降りるのを確認し、制服に着替え下に降りた。


AM7:30

玄関には正人が待っていた。

「行ってきます」

僕は正人と一緒に学校へ向かった。


AM7:35

この後10分後くらいに愛華と合流するはず。

その前に話をしなくちゃ…

「なあ、正人。」

「なんだ、真剣な顔して?」

「単刀直入に聞くよ…正人は愛華が好きなのか?」

「いきなり何言いだすんだよ?お前が愛華を好きなんだろ?」

「はぐらかすなよ…どうなんだ正人…」


AM7:45


ドスン…


右脇にナイフがささる。


「キャーーーーー!!」

愛華の叫び声が聞こえる。

ナイフを握りながら正人が叫んだ。

「愛華は俺のものだ!!だれにも渡さない!!そうだろ愛華!!」


正人は、僕から抜いたナイフを手に愛華に向かって走り出した。

「に、にげ…ろ………まな…か…」


正人と愛華の影が重なった後…

愛華がそのまま倒れた…


正人は倒れた愛華を抱きかかえながら壊れたように笑い続けた…

一通り笑い終えた正人は、その手に持ったナイフで自らの首を掻き切った…


僕の意識はここまでだった…


愛華を助けないと…

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