9回目の死亡
ピピピッ!!ピピピッ!!ピピピッ!!
AM5:00
バシン!!
「うるさい…」
僕は時計の日付を見た。
また同じ日…
今日もまた、僕は殺されるのか?
嫌だ…いやだ…
いつになったら終わるの?
もう死にたくない…
誰か助けて…
助けてよ…
助けてよ…
助けてよ…
助けてよ…
助けてよ…
助けてよ…
助けてよ…
助けてよ…
助けてよ…
助けてよ…
助けてよ…
助けてよ…
……………。
僕は結局布団から出ることができなかった…
AM7:00
ドンドンドン
ドンドンドン
「優紀!!いつまで寝てるの?!学校に遅れるわよ!!」
ドンドンドン
ドンドンドン
「優紀!!」
ガチャ!!
母親が無理やり部屋に入ってきて布団をはがした。
「まったく…いつまで寝てるの!!正人君が迎えに来たわよ!!」
「ごめん母さん。今日は体調が悪いみたい…学校は休むよ…」
僕は母さんにウソをついた。
「大丈夫?熱は無い?どこかおかしなところとかあるの?」
「熱はないと思うよ。体がだるい感じがするよ。たぶん一日様子見れば大丈夫だと思う。もし明日も調子が悪かったら病院釣れていってもらってもいい?」
「わかったわ。無理をしちゃだめよ?あと、おかゆ作っておくから、あとで食べなさいね?正人君には先に行ってもらうけどいいわよね?」
「うん。正人にも謝っておいて。」
そう言って正人には先に行ってもらった。
これ…何回繰り返したらいいんだ…
AM7:30
「いただきます」
母さんが作ってくれたおかゆを食べた。
いつもより遅い時間だったからか、いつもと違う番組が流れていた。
『あなたの星座は…11位。ラッキーアイテムは新聞。今日も行ってらっしゃい!!』
新聞記事の通り魔の犯人が家に入ってきたのか?
でもどうやって?
家の施錠はすべてかけてあるはず…
合鍵?
あ、裏庭のプランターにの下に合鍵があったかも。
僕はおかゆを食べ終えると、新聞を探した。
その記事を見て確信した。
『通り魔事件発生。犯人はいまだ逃走中。』
こいつが犯人だ!!
AM7:56
ピンポーン
家のチャイムが鳴った。
家族は全員出かけている。
そしてこの後僕は殺される…
AM7:57
ピンポーン
また家のチャイムが鳴った。
ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン。
イラついたのか何度もチャイムが鳴らしていた。
僕は部屋の布団にくるまって怯えていた。
AM7:59
ガチャガチャ…
ガシャーーーーーーン!!
窓ガラスが割れる音とともに、僕の上に何かが覆いかぶさった。
AM8:00
ドスン…
グサッ!!
くそ!!なんでだよ!!
ドスンドスン
グサッ!!グサッ!!
痛みが何度も襲ってくる。
ドスンドスンドスン…グリグリ…
執拗に何度も何度も何度も何度も…
僕は暗い布団の中で息絶えた。
何があったのか分からない…
ただ、僕はまた殺されたらしい。
解かったことは、犯人によって何度も何度も刺されて。
僕が覚えているのはここまでだ。
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