頑固者の買い物

 目薬が欲しくて、薬局に出かける。愛用の目薬を探す、探す、探す……見つからない。はて、わたしが使っていたのはそんなにマイナーなものだったか。店員に聞こうにも、パッケージの見た目しか覚えていない。でも、ほかの目薬は使いたくない。商品名もメーカーも覚えてないにその目薬にこだわるのか? わたしに問いかけて説得をこころみる。頑固なわたしは一向に他の商品を手に取ろうとしない。うーん。しかし、目薬がないと困る。今も目が乾いて仕方ない。


 結局一駅となりの大きな薬局まで足を延ばす。頑固なわたしに足が文句を言っていた。

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