汗をかく
バブみ道日丿宮組
お題:きちんとした汗 制限時間:15分
汗をかく
「いい運動をしているね」
「ただのストレッチだよ。君もやったらどう?」
「動くと眠くなるからやめておくよ。これから多少なりとも汗をかくことにはなるのだし、今疲れるわけにもいくまい」
「そうしてるとぷくぷく太ることになるよ?」
「むしろその方がいいと思う。僕体重30kgしかないし」
「見た目通りでなにより」
「小さいっていうのは個性でもあり、汚点でもある」
「子ども用の服しか着れないっていつもいってるものね」
「子ども用であってもきっちりしてるものはきっちりしてるよ。まぁさすがにキャラクターが描かれた服は着れないが」
「違和感はないね」
「やめてくれよ。親戚が好きではあるが、僕が好きってことじゃない」
「でも、キャラクターのシール集めてるよね?」
「パンやお菓子についてるのは親戚にあげるようだ」
「コンプしてるものをあげるのはどうかと思う」
「こちらは食費を消費して、相手は喜びを得る。いいじゃないか別に。ご両親たちは何も言わない。むしろ、遊び相手として放置されてる現状だ」
「そう。そうしてる本人が何も思わないならいいかもしれない」
「さて、そろそろバイトの時間だ」
「アダルトショップで働いてるロリ店員って……いろいろやばいわよね」
「年齢制限は超えてるんだ。何も問題はあるまい。アダルトグッズやビデオを買う客が驚きの視線を浴びせてくるのはいつものことだが」
「それはそうなるだろうね。終わるのは19時ぐらい?」
「そうだね。お昼から夜までのバイトさ」
「その時間でもアダルトなの買う人いるんだね」
「二人でするのも一人でするのも大抵は夜なものだ。年中盛ってる人は知らないが」
「そういう相手もいないのによく知ってるね」
「情報は力なり。バイト先で聞いたり、大学で聞いたり、お前に聞いたりな」
「そっか。そういえばそうだったね」
「じゃぁ行ってくるから、留守番よろしく」
「いってらっしゃ~い」
汗をかく バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
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