熱帯夜


世界の終わりの熱帯夜

夢の始まり

現の終わり

汗ばむ身体に染み付く熱気に

世界はまどろんでいく

クーラーの涼しさが身を撫でる

世界の終わりの暗闇に

世界の始まりの黎明に

あゝ乾杯の音頭を一つ

この夢この現この先この後

ごちゃ混ぜになった頭で考えろ

何が最適解だ

お前はもう夢の中

世界に拒絶され夢へと落ちていけ

そうはならないさ

だって私が王女様

この世の全ては思い通り

もう混沌は喉元過ぎて熱さも忘れる

さらば熱帯夜

クーラーの切タイマーが起動した

矛盾を孕んだワードに心躍らせ

汗の滲む身体は幻想を見た

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