後回しの果てに




毎年、夏休みの最終日は徹夜だった。


あの夜は、一年で最も長い夜だった――。


まず、夏休み前に宿題が出されて一言。

「うわ多いなぁ……」

しかし特に計画は立てず、余裕で終わると高をくくる。


夏休み中盤。

「宿題? え、まだ休み終わらないよ」

残された日が少ないことはさておき、遊ぶ、遊ぶ、ひたすら遊ぶ……。読書感想文は本を読んだだけで終わった気になる。そこからが長いのに。


そして最終週。

「……………………(絶句)」

全然終わっていないことに気がつく。焦らなきゃいけない状態だとわかる。残りを書き出したときのあの量の多さ……恐ろしや。


そこからは必死になるものの、最終日はやはり徹夜となる。


夏休みの宿題がある方は、私のようにならないことを願います。



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