二羽の赤鷲

Yuusaさんの産業廃棄物最終処理場

平和の終わり

1939年9月1日、ドイツ・レーテ共和国とソビエト社会主義共和国連邦はポーランド共和国に宣戦布告。それと同時に国境線を突破し、大規模な攻勢を開始した。また、同時に同盟国であるスロバキア革命戦線とオランダ人民共和国も参戦。これに対して、ポーランドに独立保障を行っていたイギリスとフランスは9月3日までの即時撤兵を要求。しかし、3日になっても撤兵しなかったため、宣戦布告を行った。また、南ドイツ共和国も国土奪還のチャンスと捉えて、ドイツ・レーテ共和国へ侵攻を開始。このようにして第二次世界大戦は始まった。

 ドイツ軍は戦車部隊を用いて電撃戦を開始。ポズナニ、ダンツィヒなどポーランドの重要都市を次々と占領。また、ソ連も人海戦術を用いてポーランドを攻撃。ポーランド軍は騎兵突撃などを行い、必死の抵抗を見せるが、人間の津波に流されてしまった。双方向からの攻撃にさらされたポーランドの戦線は崩壊し、ただただ逃げることしかできなかった。そして、9月29日にソ連軍とドイツ軍はワルシャワを包囲。空軍の無差別爆撃でワルシャワ市街は廃墟と化した。それでも地下に籠って戦おうをした市民もいたが、それらは全て一週間以内に全滅した。

 独ソ軍はポーランド政府首脳部を血眼になって探したが、既にチェコ方面に脱出していたことが判明すると、直ぐに進軍を開始した。そんな中、ウッチを占領したドイツ軍が検問を実施した結果、ポーランド大統領であるイグナツィ・モシチツキと首相のフェリツィヤン・スワヴォイ・スクワトコフスキを発見。スクワトコフスキはその場から何とか逃げることができたが、モシチツキは逃げ遅れて、その場で射殺された。これにより、指揮系統が崩壊したポーランド軍はさらなる敗走を重ね、10月23日には組織的抵抗は終了。

 また、スクワトコフスキがチェコに亡命したことで、ドイツ軍はチェコにも侵攻を開始。ズデーテン地方の要塞線を戦車や爆撃機を用いて破壊。その穴から浸透作戦を行い、最前線の部隊は孤立。そのまま降伏した。また、スロバキア軍も南から侵攻を開始。チェコスロバキア成立当時から迫害を受け続けてきたスロバキア人の怒りはブルノでのチェコ人大量虐殺を引き起こす。当然、諸外国からこのことについて非難の声が上がったが、スロバキア当局はこれを無視。この一件以来、チェコ人は同じスラブ人であるスロバキア人に対して恐怖を抱くようになり、ドイツ軍へ投降するようになっていた。そして、11月19日にプラハをドイツ軍が占領したことでチェコは降伏した。

 終戦までの一時的な領土配分としてボヘミア地域と旧ドイツ帝国領はドイツ・レーテ共和国、ポーランド南部とモラビアをスロバキア革命戦線が、ポーランド東部をソ連が占領し、ワルシャワを中心とする少ない領土はソ連の傀儡ポーランド人民共和国が成立した。

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