第9話 大好きな君に別れを告げた
「大好きな君に別れを告げた」
緑の風が踊っていた
土曜の午後が輝いていた
小さな指を見つめていた
君のことが大好きだった
初夏の日射しがまぶしかった
土曜の午後が黙り込んだ
大きな瞳を探していた
君のことを考え続けていた
思い出ばかりが転がっていた
君との未来が見えなかった
君といるだけで幸せだった
それでも君を連れて行けなかった
静かな初夏の午後だった
大好きな君に別れを告げた
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