第3話 ドキュメント設定 〜すでにアップロードしている小説に使う〜
さて、アドオンのインストールが終わったら、次に、実際に小説に使う文書ファイルを設定する。この文書ファイルは、小説投稿サイトにアップロードされた小説と関連付けられ、内容が同期できるようになる。一度ドキュメントの設定を終えたら、あとは Google ドキュメントの中で執筆すれば、かんたんな操作でアップロードできる。
まずは、もう何話か小説投稿サイトに小説をアップロードしていて、それを Google ドキュメントに読み込ませたい場合を説明しよう。もし、これから書くとか、まだ手元にしか原稿がないという場合は、第 4 話を参照してほしい。
1. NovelSync テンプレート文書をコピーする
以下のリンクを開いてほしい。
https://docs.google.com/document/d/1aDxuxiye0jkRPTJdg224xExbV7c99KpW9P2hd5OUD5I/copy?copyComments=True
「『NovelSync 小説執筆用テンプレート』のコピーを作成しますか?」と聞かれたら、[コピーを作成] をクリックして、あなたの Google ドキュメントにコピーしよう。これは、NovelSync で執筆を行うためのテンプレート文書だ。スタイルなどが、小説執筆向けに調節してある。書式の変更は可能だが、後で説明することにしよう。
2. アカウント設定を行う
次に、この文書を、あなたがアップロードした小説と関連付けよう。自動アップロード・ダウンロードの機能を使うには、アカウント登録が必要になる。NovelSync が、あなたのかわりに小説執筆サイトにログインし、必要なデータを取得したり、更新データを送信したりするからだ。
ここで登録するアカウント情報は、Google ドキュメントのユーザー本人しかアクセスできない領域に保存される。あなた以外では、たとえNovelSync の作者でも、文書を共有している他のユーザーでも、ここで入力されたIDなどの情報は見ることはできないので、安心してほしい。
コピーした文書を開いた画面で、[アドオン] メニューを開くと [NovelSync] というサブメニューができているはずだ。最初は、[設定] - [NovelSync へようこそ] を選択し、アプリのアクセス権を許可する。その後、[アドオン] メニューの [NovelSync] - [設定] - [アカウント設定] を選択する。
最初はアカウントが何も登録されていない。そこで、あなたの小説執筆サイトのアカウントを登録する。まず、[新しいサービスを追加する] をクリックすると、入力ボックスが現れる。左側のドロップダウンリストボックスから、登録したいサービスを選択する。そして、右側のほうに、ユーザー名 (メールアドレス)、パスワード、それと、小説管理ページの URL を入力する欄があるので、これを全部必要情報で埋める。
カクヨムの場合は、URL が以下のような形になっているページが管理ページだ。
https://kakuyomu.jp/my/works/…….
小説家になろうでは、URL が以下のような形になっていれば管理ページだ。
https://syosetu.com/usernovelmanage/top/ncode/…….
いずれの場合も、対象にする小説の、これらの画面を表示している時のブラウザ上部の URL 部分をコピーして、NovelSync の設定画面に貼り付ける。
[OK] を押すと、接続テストが行われて、成功するとダイアログボックスが閉じられるこれで、関連付けは完了だ。
――なんだか、めんどくさそうです。
確かに、最初の設定だけはどうしても必要になるが、一度設定してしまえば、あとは簡単だ。
3. 文書データをダウンロード
最後に、登録された小説を Google ドキュメントにダウンロードしよう。[アドオン] メニュー → [NovelSync] → [指定サイトからダウンロード] から、関連付けた小説執筆サイトの名前を選ぶ。すると、その小説執筆サイトから小説データをダウンロードし、現在のドキュメントの内容との差分を計算し、何が更新されるかについてリストを表示する。最初なので大量の差分が出るが、気にせず [OK] をクリックしてほしい。
すると、ドキュメントのサイドパネルが開き、Google ドキュメントの内容が自動で更新されるはずだ。長い小説の場合、少し時間がかかるだろう。なお、作業が終わるまで、サイドパネルは必ず開いたままにしておいてほしい。そうでないと、作業が途中で止まってしまう。
――もしも途中で止まっちゃったら、どうしたらいいのですか。
もう一度、[指定サイトからダウンロード] すればよい。差分があるところしか変更しないので、前回の続きからダウンロードが行われるはずだ。
――ところで、書いた小説をダウンロードするだけでも、アカウント情報を入れなければいけないんですか。
もしもアカウント情報が不要でダウンロードできると、他人の小説のパクりが容易になってしまう。そのため、アカウント情報で編集用画面が開けることが必要であるように設計されているのだ。
――パスワードとか入れなきゃいけないの、ちょっと不安です。
大丈夫。IDやパスワードは、Google ドキュメントのユーザープロパティ領域に保存されるので、他のユーザーはもちろん、開発者や Google のエンジニアでも見ることができない。たとえドキュメントを共有している人が NovelSync を使っても、あなたのパスワードを見ることはできないようになっている。安心して使っていただきたい。
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