不可視化された不確かな価値と不安たちによるファンタジー

例えば色が人気投票をしたとして、

絵の具で作れない 名前のない色はどんな顔をしていればいいのだろうか

世界を塗りつぶしたくなるような夜が あったに違いないと思うんだ


これは、

サーカスのない世界におけるピエロの問題と少し似ている

文学のない世界における作家の問題と少し似ている

そういった問題と全く無関係な 星空を見ているときの空虚の問題と少し似ている


わたあめのように

甘くてふわふわで穴だらけの正義によって

存在を証明できない悪魔たちが 七秒間に一人命を落としています。

(※命の重みには個人差があります)


交差点

メイド喫茶で拳銃自殺したら自殺偏差値70はある

みたいなことを書き連ねた遺書朗読配信をしている君と

日常に飼いならされ埋没した憂鬱にのみ 届く招待状

急ごう、ファンタジーをはじめるよ


誰も知らない色で世界を塗りつぶす夜

僕らは各々が好きな雨を持ち寄って空に投げる

目も合わせたくない友達と一緒に

つぶらな瞳の悪魔と一緒に

ずぶ濡れになった天地を歩く 新たな虹を作りに歩く


世界を塗り返す為にはじめる

不可視化された不確かな価値と不安たちによる

存在を懸けたファンタジー

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