不安と未来と個人的絶望

 義務だけ押しつけ、権利無し。

 なのに託され担う未来には、およそ恨みに塗れてる。


 腐った老人嘲笑う。曲がった若者街歩く。

 これから生きる者達は茨だらけのその道に、放り投げられ捨てられる。


 健やかな日常もう来ない。

 マスク無き日々もう来ない。


 見えない不安と怯え狂った白痴共。

 友と語らう青春も、恋人達の逢瀬すら、

 彼らは全てを許さない。


 何を変えろとのたまうか。

 何を学べとおっしゃるか。


 私が渦中で見えたのは、

 人の醜さ、汚さ、おぞましさ。


 可能性すら塗りつぶす、人の淀みを見せられて。

 望みを絶って飛び降りた。


 憐れで不憫な犠牲者に、

 罵倒嘲り死体蹴り。


 掃き溜めみたいなこの世界。


 下品下劣で浅ましい、私に何が出来ようか。

 貴方に何が出来ようか。


 他人ひとにばかり期待して、

 何も出来ず這い回る蛆にも劣るこの根性。


 このまま腐るは耐えられない。

 されど死ねずに恥さらし。


 我慢を強いられ泣く後輩。

 消えた青春、金には換わらぬ思い出は、

 やはりに換えられた。


 国に期待が出来ようか?

 大人に期待が出来ようか?

 学徒に期待が出来ようか?

 未来に期待が出来ようか?


 何処にも救いは有りはしない。

 

 ある大人はこうのたまう。


「君たち未来の世代に期待する」


「遊ぶな。働け。金を生め」


「自殺するのは最近の若者の心が弱いから」


ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ


 ふざけるな。


 冗談よせよ。「期待」なぞ。

 丸投げと何が違うのか。


 金に縋るその様は、餌を貪る豚と大差ねえ。


 自決を嗤ったそこのお前。

 心から言わせてくれ、


「まだ生きているのか。道を譲れ」


「お前の命と死んだ人の命を換えてくれ」


 貴様ら積み上げ投げだした責務を背負って生きてた人を嗤うな。疎むな。嘲るな。

 


 


 



 


 

 

 


 

 

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