第7話 とりま、ゴブとオークは狩らないと。

 取り敢えず……近場の山に入って、レツとレオを出して山道を適当に歩く。


 レツもレオもそれなりにでかく為った。

 が、二匹で俺の肩に乗るのは何故かな?

 しかも左右に二匹で乗られる。

 肩が非常に重いのだが……。

 バランス良いね君達?

 カイトを抱いてた時もこの格好を、させられてだが……。

 なんだろうか?一体。


「レツ、レオも…お前ら歩けよ!」

「にゃぁ~ん」

「みゃ!」

「なに?それ……下りるの嫌なのか?」

「「にゃ♡」」

「お前ら……魔物が出たら下りて手伝えよ?」

「にゃん!」

「みゃ~」

「なに?レオは嫌なの?」

「みゃぁ~!」


 分からん………。


 しっかし、魔物に遭遇しないなぁ……。

 適当に歩き過ぎ?いやいや……そんなことは無いだろ?


 仕方ないマップ出してサーチ魔物検索!


 すると赤い点がパラパラと出てきた。

 あぁ、元々あんまり魔物の居ない山なんだね。


 居るのは、ゴブリンとオークにボアに小物か……。

 お、ボア居るんだ。

 ゴブとオークは、狩らないと増えるから……行っとくか!


「レツ、レオ魔物を見つけたぞ!どうする?狩るか?嫌なら鞄に入ってな?」


 鞄の口を開けるとレオは中に入って行った。

 レオ……お前嫌なの?


「レツはいけるか?」

「にゃん!」

「フフフ良い子だ!ならいくか!」


 それから転々と、移動を繰り返してゴブとオークを狩り。

 そして、ボアをついでに三頭ばかり狩って……。

 これでキャンプしたい所だが…我慢して町に帰った。


「よう、にゃんこ!ゴブとオーク買わない?」


 ギルドに入って、受付のミーニャの前に立ってそんなことをほざいて見た。


「みゃ!ジュリにゃん!あんた何処に行ってたにゃ!」

「え?魔物の狩りに行ってたぞ?また山にゴブが増えてたぞ?ちゃんと依頼出してんの?それにオークも」

「そ、それは本当にゃ?」

「本当。だからある程度は、狩ってきたぞ?」

「そうだったのにゃ!それにゃら、安心にゃ…!」

「だろ?なら、奥に出すぞ?」

「え?あ……お願いするにゃ?………って違うにゃ!カイトが大変にゃ!」

「カイト?また暴れたの?」


 またかよあいつ!どんだけ人に迷惑掛けてんの?頭痛てぇ………。餓鬼が!


「そうにゃけど……。にゃんで、そんにゃなに、冷静にゃのジュリにゃん!」

「冷静ってもなぁ……んで?どこで暴れんだ?」

「ギルマスの家でにゃ!」

「あぁ、それなら平気だろ?フェルトさん居るんだろうしね?」

「それでも、大変だったにゃ!」

「マジ?」

「マジにゃ!フェルト、カンカンにゃ」

「マジかよ………ギルマスは?」

「執務室にゃ!」

「分かった……先に、魔物を出して顔出して来るわ……」

「取り敢えずはお願いにゃ」

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