第8話 場所探し
俺の失言で泣き出してしまったカイト。
これは宥めるのが大変そうだ。
さて、どうしたらいいのだろうか?
誰が俺に教えくれよ。(泣)
ここは、食いもんで何とかするか?
「なぁカイト。少し先に湖がありそうだぞ。そこで飯でも食うか?」
「………ラーメン……食べたい。ヒック」
「わ、分かったラーメンな?カップじゃないやつがいいのか?」
「うん……ヒック……お肉一杯がいい」
「分かった。作ってやるから……泣くなよ…ん?」
涙と鼻水で、顔が大変な事になってるカイトの顔をハンカチで拭いて泣き止ませる。
「鼻水出てるぞ!ほらティッシュ。片手だから危ないんだぞ」
「うん……」
返事をして鼻をかむ……カイト……。
「兄ちゃんもう一枚頂戴」
「ほれ、」
「ありがとう」
ちぃぃ~ん!ずぴずびと、鼻をかむ。
お前……そのティッシュどうすんの?
仕方ない……片手で袋を出して、それに入れさせるか。
「なら、湖まで行こうか」
「お腹すいたし……行く」
「カイト……お前………もう機嫌直せよ?」
「兄ちゃんが、悪い!」
「俺は、謝ったろ?」
「うん……」
「カイトは俺の弟だ。それは変わらない。でもな今日みたいな、大人が多いと巻き込まれるだろ?今日は助かったけどさ……心配なんだよ」
空を飛びながらそんな話しをしてカイトに聞かせる。
「別に気にしてないよ?兄ちゃんの所為じゃないじゃんどれもさっ。あの人達の方が悪いと僕は思うよ?」
「か、カイトぉ~。お前……よし!絶対に次は好い人と会う様にするからな!」
「ブッ!そんな人どこに居るか、わかんないよ?」
「それはそうか……ま、次も気を付けて行こうか?」
「うん。分かった……なんか兄ちゃんと居ると退屈しないよねぇ……」
「それこそ俺の所為じゃねぇ~よ!フン」
お!そんな話しをしてたら目的の湖だ!何処が良いかな?
人は……居ないかな?魔物は……あ!ゴブリンとオークにオーガ、ウルフにと多いなおい!
安全そうな場所………無さそうだなこれは……。
でも、マップを見ると何とか結界を張れば、ゆっくり出来そうな場所があったのでそこに下りた。
とりあえず……結界を張ってゆっくりするかな。
腹へったしな。
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