風邪

バブみ道日丿宮組

お題:ダイナミックな風邪 制限時間:15分


風邪

「風邪ひいたって聞いたけれど?」

「それ朝のことだよね? もう治ったからこうやってトレーニングしてるの」

「そんなすぐ治るものじゃないでしょ。体力とか戻らないはずだし」

「そっかな? もう熱が出てってるから平気だよ」

「いいから寝てなさい」

「えー、そしたら暇になるじゃない」

「眠れるまでそばにいてあげるから、それで我慢しなさい」

「ねー、今日ってあの番組やってる日だよね? 確か特撮アニメ」

「そうね。今日が放送日よ」

「見たかったんじゃないの? いつも楽しそうに感想言ってるじゃん。それが唯一の趣味だって」

「それは録画でも見れるから」

「ふーん、そっかそっか」

「あなたは1人しかいない。壊れてしまったら二度と戻らない」

「なんか大きな話になってる!」

「風邪かと思ったら、重い病気だってこともあるのだから、当たり前でしょ」

「まぁそういうこともあるかもしれないね。風邪だって種類があるし」

「そうでしょ」

「でもさ、そしたら眠れるまでいてくれたら風邪うつっちゃうんじゃない?」

「そうかもしれない」

「えー、そうかもしれないって自分はいいわけ?」

「うつしたら治るっていうから、またあなたにうつせばいい」

「重い病気かもしれないっていってたのにうつしちゃうんだ」

「熱がおさまる風邪なら抵抗力がつくでしょ。だから、次にあなたがひいてるあなたの風邪をひかない可能性がある」

「うーん。毎年風邪ひいてる人いるし、変わらないんじゃ?」

「そういうこともあるかもしれない」

「もー、適当な相槌してぇ」

「いいから、ベッドで眠って」

「汗かいちゃった」

「運動するからよ。ふいてあげるから、待ってなさい」

「うん。ベッドの上で待ってる!」

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風邪 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

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