女学校百合めちゃ良な件
明治大正昭和初期あたりの女学校百合、良すぎるな……少し妄想してみる。
追い出されるように女学校の寮にぶち込まれた妾の子、遠い遠い憧れのお姉様、二人の関係をアシストしてくれる「エス」とかいう神のような文化……(調べてみてね)
お姉様は表面上完璧な、完璧すぎると言っていいようなほどによくできたお方。それに対して私は……と悩む妾の子。首を振って肯定してくださるお姉様。
良妻賢母、夫を立てよと言われる女学生たち。卒業後は即結婚ねと言われる女学生たち。嫌だ嫌だと言いつつも妻に、母になりゆくであろう女学生たち。それが嫌なお姉様。新しい女であるお姉様。
やがてお姉様の鬱屈とした心の闇を知り始める妾の子。ここからどこかへ逃げよう、駆け落ちしようと言う妾の子。私には、どこにも逃げ場も居場所もないと言うお姉様。
この愛も貴女との日々も全てが本物なのに、「一時の気の迷い」「よくあること」として扱われるこの関係。駆け落ちしてもすぐに捕まる、引き離される、それですぐにお嫁に行くのでしょう?ああ嫌だ!
───この関係を、永遠にしてくださる?
笑うお姉様。戸惑う妾の子。
列車で持ち金全て使い果たして遠くへ、遠くへ、と行く二人。乗り換え乗り換え、ただの旅行のようにお菓子を食べながら、どの詩が良かっただの、誰の詩が好きだの、「少女の友」がどう、竹久夢二のどの絵が好きだ……たわいのない話ばかりが広げられる。それでも二人にとっては幸せ。
もう自分たちの乗っている列車は夜行列車と化している。
海は死をまとっているのだと言うお姉様。それらしく、夜の海は底が見えない。それでも貴女と一緒なら怖くないわと笑うお姉様。妾の子は微笑んだままお姉様と一緒に体に紐をくくりつけ合う。そのまま二人は海にゆっくりと沈んでいくのであった……
マジで死なせるか狂言自殺にするかめちゃくちゃ迷いませんか女学校百合!
1930年代は本当に百合心中が多発したらしいですね。女学校百合!!!!さいこ〜〜〜〜〜!!!!!!!!
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