じいちゃんと葬式の思い出③

 一番覚えてるのは火葬。

 待たされてる部屋で兄弟と駄弁ったり、お菓子を食べたりして比較的ゆったりとした時間を過ごした。

 みんなで呼ばれて火葬部屋ぽいのに向かう。化学的な油で魚を焼いたみたいな匂いがしていた。脂肪が焼ける匂い?あの匂いはよく覚えている。

 最後に見たじいちゃんは骨になってた。私のじいちゃんは物になってしまったのだ。

 ガンで悪くしていたところの、ちょうど骨のところがドス黒くなってたから、なんか関係があるんかな〜って興味深かった。

 じいちゃんは綺麗に、つるつるの骨壺に納められた。そこで終わりだ。

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