じいちゃんと葬式の思い出①
今までで親族の葬式に行ったのはじいちゃんの時のみ。
本が好きな私のために、本をよく買ってくれたじいちゃんだった。
電話するとき、私の体調だとか成績()だとかよく気にかけてくれた。今思うと孫の中ではけっこう可愛がられてたんじゃないか。
厳しかった覚えもあるけど、嫌いじゃなかった。
じいちゃんは医者だったけど、結構進行したガンで死んだ。
「自宅で死にたか」って言ってホスピスとか行かなかった。
みるみる弱って、痛がって、死に近づいているじいちゃん。威厳があって誇り高いじいちゃんを覚えてる私たちはかなり辛かった。
訪問してくださった看護師さんたちはじいちゃんを丁寧に看護し、家族の私たちにも温かい言葉をかけて心を支えてくれた。
で、じいちゃんは苦しんでそのうち死んだ。私はじいちゃんが死んだ時泣かなかった。
「人の死ってこんなにあっけないんだな」とふっと思ったきりだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます