Happy Holidays
水無 月
第1話
「ニカくん、
「ありがとう、
こんな
俺、
入社式に
十二月も
ニカくんのベッドの中で一人
ニカくんの服まで身に付けていながら、俺は飲み会の
けれどニカくんのベッドの中で、「俺が彼に
初めて来たニカくんの家。何かよい
キッチンで後ろを向いているニカくんは、俺の分の朝食まで
「お、おはよう。昨日は
「おはよう、よく
ニカくんは
ニカくんと
俺とは
するとニカくんは「俺は
俺はニカくんが焼いてくれたパンをひと
ニカくんに彼女がいるということは、入社したての
俺は一度だけニカくんの彼女を見たことがある。
次の瞬間、その女性に
いかにも『女性』という
あんなに
俺だって、
おかげさまで、これまで
けれど俺にとってのニカくんは、今までの『体だけの男』とは
それに、俺の『可愛い』はニカくんには
しかしながら、問題はそこではない。
ニカくんはノーマル。
……せめてニカくんがバイなら、まだ
俺が『ニカくん』と呼ぶようになったのは、
初めの頃の俺は『仁科くん』と呼んでいた。けれどニカくんがあの彼女に見せた
その時、俺は持ち前の可愛さと
……とはいっても、あくまで『
今週末にも飲み会がある。今回は
俺は先週のこともあって、ニカくんから『
けれど、いつも
惚れた
向かいの
急に席を立つニカくん。
俺は
ニカくんは後ろを向くと、
美形男子のニカくん。
(ニカくんの
けれど、それだけに
ニカくんは俺では手の
そういえばここ
気がするだけだろうけれど……。
ニカくんが資料を手に
俺は仕事をしているフリをして、
すると、ニカくんが俺の
俺は今度は顔を
その時
「藤野、気分悪いのか?」
「ひゃっ!」
俺はどこからともなく変な高い声が飛び出た。
「あ、
俺は背もたれに置かれたニカくんの手の上に自分の右手が
「ゆゆゆ、指、長いね」
そう言いながら、俺はニカくんの人差し指を軽く持った。
すると、ニカくんは俺の手を
「藤野は
その一言で、俺は
「あ、あ、ありがと」
俺は静かに微笑みを作りながらも、ニカくんに
俺は慌ててPCに向き戻って、仕事へ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます