4.突撃! 蛮族の寝床
警戒しつつ、奥の部屋へ進む。重厚な扉を開けるとそこは立派な食堂だった。
せっかくなのでさっきのパンケーキをむしゃむしゃと食べつつ(「GM:食うの!?」「スージー:薬品学判定で毒がなさそうなことは確認済みです!(もぐもぐ)」「トリノ:これ、美味しい(もぐもぐ)」「ギル:フルーツを生地に混ぜるという手もあるのか(もぐもぐ)」)、次の行動を考える。
GM:えー、甘いものに目がないお前たちの前には2つの扉がある。一つは左手に。もう一つは奥に。どちらもこれまで同様木製ですが、奥の扉はやはり手の込んだ装飾がされていて立派に感じます。匠の仕事。あ、後者に関してはちょっとした廊下の先にあります。
ギル:やはり奥へ向かえば向かうほどこのダンジョンの親玉に近づく仕組みか(もぐもぐ)。
トリノ:だったらやっぱり左側からか(もぐもぐ)。
スージー:そうですね。お腹も膨れましたし、行きます?(もぐもぐ)
トリノ:この部屋には何もなかったし、さっさと行こう。探索判定(ころころ)達成値11。聞き耳は(ころころ)10。まあまあかな。
GM:小休憩した成果ですかね。罠も鍵もないと思ったし、物音もしなかったです。
ギル:なら俺が開けよう。ぎー(口を拭きつつ、扉を開ける仕草)。
GM:扉を開けると、またしてもちょっと嫌な臭いがした。生き物の生活臭。入って右手にはボロボロの布が数枚引いてあります。簡易的な寝床のようですね。右手にはがっちりとした扉があります。相変わらず木製。
スージー:蛮族たちの生活スペースです?
ギル:そうだな。ゴブリンもいたし、寝床はここなのだろう。トリノ、頼んだ。
トリノ:(ころころ)達成値10。どう、GM?
GM:悪くない数値だけど、残念ながらめぼしいものは見つからなかったね。
ギル:所詮下っ端の巣か。
トリノ:だったら扉に探索と聞き耳。(ころころころころ)どっちも10。
GM:おお。安定してきたね。トリノにはこの扉には鍵がかかっていることが分かった。罠はなさそうかな。物音もしない。
トリノ:そのまま解除判定(ころころ)9。……開く?
GM:いえす。開きますよ。
スージー:わあ! かっこいいです!
ギル:流石だな。
トリノ:言えない……心底ほっとしただなんて言えない……。
一同:(笑)
GM:小さいが綺麗な部屋ですね。中にはベッドと……(悩ましい顔をした後)タンスが置いてある。
ギル:どうしたGM。
GM:いや……なんかちょっとタンスって呼称は和風すぎるかなって思ったんだけどクローゼットはちょっと違うなって……。
トリノ:心底どうでもいいから探索判定していい?
GM:アッハイ。どうぞやっちゃってください。
スージー:偉い人の個室とかでしょうか。私のいたお屋敷でもメイド長さんは個室を貰ってましたよ。
トリノ:あり得るね。(ころころ)達成値11。
GM:うむ。ベッドの下に小箱が隠してあるのを見つけた。あとタンスの中に大量の執事服が。
スージー:わわ。執事さんでしたか。
ギル:服はともかく、箱の中身は気になるな。
トリノ:だね。念のため探索判定(ころころ)6ゾロ(ガッツポーズ)。
GM:エクセレント! 鍵と罠があると確信したよ。
ギル:罠……か。えらく厳重だな。
スージー:それだけ大切なものが入っている、ということです?
トリノ:なら開けなきゃね。罠から解除するよ(ころころ)……うっ。達成値8……。
GM:うーん。あんまり手ごたえ無かったかな。(ルルブ確認)うん。罠が発動する覚悟でもう一度解除判定するならデフォルトの1分。1時間かけて再挑戦するなら罠は発動しないけど、松明は消えちゃうかな。
スージー:探索判定しまくってるので今更ですけどね!
GM:まあね! さて、どうする?
トリノ:結構探索に時間かけちゃってるから、1分で再挑戦する。(ころころ)駄目だ! さっきよりも悪い!
スージー:ト、トリノさーん!!(わたわた)
GM:あららー。ではトリノの指先を針のようなものが掠めた。(ころころ)2点の魔法ダメージを受けといてください。
ギル:このGMにしては優しいダメージだな……。
GM:さっきの戦闘はマジでごめんね!? ええと、罠は外れたので後は鍵をちゃちゃっと。
トリノ:ちょっと痛かったけど、やる。(ころころ)よし。10だ。どう?
GM:はい。無事に開きました。中には花の意匠が付いた小さな鍵があります。
スージー:わあ! かわいいですね!
ギル:奥の部屋の鍵か?
トリノ:かも。寄り道が功を奏した(微笑む)。
執事服から恐らく待ち受けているであろう敵の予想をしてみるが、人間のものではなさそうということしか分からず(「スージー:洗濯してアイロンがけをしているところを見るに……相手は仕事ができるタイプ!」「ギル:流石元侍女」)。
大人しく道を引き返して、奥の扉を目指す。
トリノ:まずは探索(ころころ)11だ。いいね。
GM:突き当りに扉があるが、その真ん前に落とし穴があることが分かった。まだ発動してないけど。
ギル:落とし穴か……避けれそうか?
GM:無理だね。幅いっぱいに仕掛けられている。扉が開いてたら飛び越えられるけど。あと……うーん。落とし穴を認識した状態で調べられるかは微妙だけどいいや。扉には鍵がかかっているね。
ひとまず食堂から椅子を持ってきて落とし穴の上に置いたりなど、いろいろと試してみるものの一向に発動する予感はせず。
観念して、トリノに縄を括り付け、鍵を開けてみることに。
ギル:俺たちがしっかりつかんでるから安心しろ。
スージー:私も非力ですが頑張ります!!
トリノ:……本当に、頼むよ。じゃあGM、さっき見つけた花の鍵を使ってみるけど。
GM:がちゃっ。すんなりと鍵が開いた。
スージー:あ、足元は!?
GM:大丈夫。開かないよ。
ギル:ちょっと肩透かしだったな。
トリノ:警戒して損した……。
GM:(解除判定とか、正しい鍵以外で開閉を試みると落とし穴が発動する仕組みだったんだよねー)
そうじゃないと日常生活において不便じゃないですか。
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