第6話 共に契約を交わそうぞ

 都内某ペットショップ


 「いらっしゃ..忍者!? ませー。」

 顔殆ど見えないんですけど、不信!超不信!


「うむ、少し邪魔をする」


「ごゆっくりどうぞー。」

カフェみたいな事言わせるなよ。マズイわ、突発的な忍者に予想以上に取り乱してるわ。


「どのような子をお探しですか?

ワンちゃんですか、猫ちゃんですか?

大人しい子? それとも活発な子?」


「疲れないようにしたいのだ、その為にはやはり活発の方がいいのか。はたまた緩やかな方が楽なのだろうか。」


「成程..。」

なんだ、この人癒しが欲しいんだ。いつも疲れて大変なんだな、忍者だと思って疑ってた。


「なら猫ちゃんなんていかがですか?

穏やかで凄く癒されますよ。」


「いや、猫は単独行動を好むゆえ扱いにくい。乗りやすいガマはいるか?

移動手段としては奴が最も適切だ。」


「ガマ?」

口寄せ相手をお探しでした!


「営業を自足で行うのは至難の業でな、長い距離を行き来するこに己の力は限界がある」


「大変そうですね。」

疲れるって物理的にですか!?

緩やかなカエルに乗るつもりですか!?


「よし決めた、馬を貰おう。

そちらの方がよりラクそうだ」


「..あるワケねぇだろ?」

快適な口寄せが出来たで御座る。


今日の忍法

『背乗り我ガマ馬』




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