もう呑まないなんて言わないよ絶対。…いや、やっぱもう酒やめる

貴音真

第1話「目覚めたら全裸の女が横で寝ていた」

 チュンチュンチュン…


 で始まった日曜日、昨日までの曇天が嘘のような早起きな陽の光に促されて目を覚ました俺は、布団に入ったままタバコに火を点けた。

 嘘だ。

 俺はタバコなんて吸っていない。

 タバコを吸わない俺は、眠りの世界へ誘う布団の甘い誘惑に抗うように布団を一気に捲って身体からだを起こした。

 おかしい…

 俺はその異変に気がついた。

 起きるときについた右手のてのひらに生々しい感触があった。

 どうやら俺は寝惚けているのだろう…

 うちの敷き布団がこんなに柔らかくて生温かいわけがない。

 柔らかいながらも張りのあるその感触は、まるで未熟以上成熟未満な十代の女の子のおっぱいに触れたような感触だった。

 学生時代以来となるその感触に戸惑いながらも、俺は冷静に自分の右手が触れている十代のおっぱいみたいな感触の正体を確認した。


「ふわぁいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!」


 俺は半径五百メートル以内の人々全てがうるせえと苦情を言うほどの大声で間抜けな叫び声を上げていた。

 俺の右手の下には若い女のなまおっぱいがあった。

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