恋人

バブみ道日丿宮組

お題:元気な別れ 制限時間:15分

恋人

「さようなら」

「ん? もう帰るの? 遅いし泊まってけばいいじゃない」

「それは妹さんに迷惑かなって」

「気にしないと思うよ。なついてるし、朝ごはん食べたらきっと喜ぶと思う」

「それはあなたがわたしの料理を食べたいだけじゃない?」

「間違ってない。まだ食べたことないんだもの。あんな素敵なお弁当が作れるならさぞ素晴らしいものができるんじゃないかって期待しちゃう」

「朝だよ? そんな豪華なものになるわけないじゃない。それに大部分はママが作ったものだし」

「それでもだよ。ご飯に憧れがあるんだよね。暖まる団らんってのが」

「それは妹さんに悪くない? 今まで3人でずっと生きてきたのに、自分たちと食べてるときは暖かさがなかっただなんてさ」

「そういうつもりはないけれどね。でも、君はお母さんみたいに思われてることもあるからさ。きっと、きっとさ……いいものになるんだと思う」

「泊まるにしてもどこに眠るの? 妹さんの部屋? 2人の部屋じゃ場所がないよね?」

「俺のベッドで一緒に寝るんじゃないの?」

「なんかあって、妹さんが起きてきたらまずいかなぁ」

「まぁ僕も露出癖があるわけじゃないから、性行為を見られたいとは思わないよ」

「ほら、やるつもりでいるじゃない。そしたら、わたし疲れて眠っちゃうもの。裸で」

「全裸いいじゃない。とても眼福だよ」

「朝どうするのよ。妹さんが入ってきて裸のわたしたちを発見しちゃったら」

「プロレスしてたっていえばいいじゃない。密着させて汗を吹くんだから同じようなものだし」

「だめだよ。もっと健全なおつきあいをしてるって思われたい」

「そうかなぁ」

「こいつは人の家に泊まったら裸になるなんて噂になったら嫌だし」

「妹たちはそんなこといわないよ。むしろ一緒にお風呂に入って欲しいっていってくると思う」

「何にしても今日は帰るよ。いろいろ課題点が見つかったし、直しておきたい」

「君の創作物に対する愛情は、僕よりも高い気がするな」

「ちゅ。これでいいでしょ」

「もっと深いキスがしたかったな」

「そういう機会も今後は増えるでしょ。今はお預け」

「わかったよ。でも、夜遅いからね送ってくよ」

「うん、ありがとう」

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恋人 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

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